いや、ほんのちょっとだけ。

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zoom RSS 鮨屋の洗練。

<<   作成日時 : 2015/01/11 11:47   >>

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昨日は、日中は堂島の140Bで作業。
4月に発行する落花生に関する小冊子の編集で、
デザイナーとイラストを描いてもらう人用の資料つくり。



わたしの仕事は、テキストが打てるパソコンと
メールの送受信ができるインターネット環境。
それにコピー機とスキャナあたりがあれば
どこでも基本的に仕事ができる。



なので普段は自宅で作業をすることが多いが、
(まあ、フリーランスなので基本自宅が仕事場なんだけど)
A3でプリントを出したりスキャニングデータを取りたいときは
自宅の家庭用複合機では役不足。
140Bの仕事の場合は、140Bのオフィスに入る。



32ページ分の半分ほどで結構な時間になり、
翌日(今日)に持ち越すことが決定したので、
開き直って街に出る。



先に、新聞連載の取材に出ていた相方と
堂島サンボアで合流。
ジャックダニエルのソーダ割りを飲む。
窓ガラスよりも透明度が高い気がする分厚く美しい氷が
グラスの上げ下げとともに良い音を鳴らす。
思わずはっと息をのむほど美しくおいしい。



四つ橋筋に出てタクシーを拾って阪急百貨店前に移動。
久しぶりに福喜鮨のカウンター。



いか、鯛、ぶり。鯖、トロ鉄火、もいっちょぶり。
赤だしにかんぴょう巻き。
赤だしに入る鯛のあらについて相方が「目玉」、
わたしは「唇」のわがままをこそっと告げると
「赤だしはガンとクチ!」と山中さんが声を張り上げた。
相方と唸る。



ここの鮨を食べるといつも、
ほんとうにシンプルに美味しいものを出すというのは
驚くような手のかけ方をしているのだろうなということを思う。
すべてにおいて、過不足がない。ものすごく洗練された形で。



鮨職人たちの動きも声の出し方も
仲間同士のやり取りも同様に洗練されている。
そうした形になるまでに、彼らが費した時間、
彼らが背負っている時間にどれほどの奥行きがあるのだろうか。
彼らが並ぶカウンターに腰掛けているだけで
そこに広がる希有な光景に感激して、いつも涙ぐみそうになる。
まあ熱燗がまわっているのもあるけど。



以前にネットのどこかで福喜鮨のことを、
「何の特徴もない」と評した書き込みを見たが、
一読して、ああこの人、可哀想にと思った。



この洗練された鮨屋を、特徴がないと感じてしまうなんて。



箇条書きできるような店や味の特徴というのも楽しい。
なによりわかりやすい。
でも、文字にしてわかりやすい鮨屋ほどつまらないものはない。
わかろうとして、鮨を食べるほど、興ざめなものもない。



福喜鮨を書くのは難しい。
わたしも人に訊かれて言葉で説明するとき、
いつも足りなさすぎるのと、余計すぎるような気がして
居心地の悪さを感じてしまう。
わたしの言葉に洗練が足りない。



昨日は、相方が「ぶりは食べなあかん」と暖簾をくぐる前から
何度も繰り返していて、
おろしポン酢でいただいたぶりは、どうかと思いつつ連打してしまった。



福喜鮨で食べる鮨が、
いまこのときのいちばんの旬な素材の
抜群なネタと食べさせ方だと一片も疑いがない。



そんなふうに身をゆだねることができる鮨屋はそうそうなく、
このカウンターでの時間はほんとうにありがたい。
幸せすぎて。
昨日も素晴らしかった。



人には好みがある。
なので、わたしのこの思いは万人に共通するものではない。
当たり前だ。
だからその分店の数もある。
わかっていても、ここが一番と言いたいお店が自分にある。
それがなによりふくよかな気持ちにさせてくれる。



あまりにいい気分すぎたので
新梅田食道街に寄り道して「みやけ」で
400円のプレミアム角を連打。
帰宅して、バンドで新曲でやろうと話している曲をかけて踊る。
軽い二日酔い。
それすらふくよかな気持ちである。










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