いや、ほんのちょっとだけ。

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zoom RSS キューバの合気道見学のこと。

<<   作成日時 : 2015/01/14 11:19   >>

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先日家に遊びに来てくれた佐藤さんに
キューバで合気道を見学するという話をすると、
いろいろとアドバイスをいただいた。



物見遊山でふらりと道場を見てみたい。
そんな気軽なノリで考えていたのだが、
佐藤さんのお話を聞くうちに、温度差があるように思えて
現地の合気道見学が少し重たいものに感じられてきた。



今回のキューバ旅をアレンジしてくれている旅行代理店は
トラベルボデギーダという東京青山にオフィスのある
こぢんまりとした会社だ。
図書館で借りた数年前の『地球の歩き方』の小さな広告が目について、
なんとなく気になって連絡をしてみたのがご縁となった。



HPもあり、なかなか面白い。
キューバをはじめカリブ海を中心に扱っているようだが、
豪華クルーズの旅というノリでもなく、
そのほとんどがキューバ関連であるように思える。



熟読するうちに、代表である清野さんご自身が
小学生の頃から8年間をキューバで暮らした
キューバ帰国子女(?)でもあることも知る。
お父さんがマグロ漁をキューバに伝えるために
革命後のキューバに渡ったそうだ。



当時の思い出を綴った寄稿にも辿りつき、
この人なら安心だし面白そうとお願いすることになった次第。
http://www.casa-de-cuba.com/relayessay/main011015.html



普段はメールでやり取りをしているが、
東京出張の際に、青山のオフィスにお邪魔してお会いした。

感じの良い方なんだろうなと想像はしていたけれど、
清野さんは想像していたよりもっと感じが良く、
笑顔のさわやかな身にまとう空気のカラリと明るい方だった。


外国暮らしが長かったことをどこかに感じさせる
独特な空気感を持つ清野さんのお顔を見ていると、
今回の旅が面白くなることが確信できた。



日本で拾えるキューバ情報が限定されているため、
いささか細かすぎるようなことまでご相談している。



そろそろ仕事のスケジュールにも関係するので
周囲にキューバに行くことを告げているが、
決まって旅の目的を訊ねられる。



社交辞令で訊いてくれる人もいるかもしれない。
ただ、わたしには社交辞令的にでも返す理由が実はない。



今回の旅は、相方が希望したことが最初だった。
彼には目的がきちんとある。
ここ数年凝っているコンガ(太鼓)の技術向上である。



トラベルボデギーダは、現地の太鼓レッスンなども手配してくれる。
それもボデギーダでお世話になる決定打となった。
キューバはスペイン語圏で、皆目スペイン語に縁遠い私たちは
ネット上のスペイン語情報を拾えない。



加えて、そもそも現地はインターネットが普及していないので
当地サイトにアクセスという西側諸国で当たり前の方法が使えない。



キューバは未だほとんどが顔でつながっている
大きな村社会のような傾向もあり(たぶん)、
私たちは清野さんの顔で現地にアクセスし、
そこからまた現地のネットワークをたどることになる。



相方は毎日数時間コンガレッスンを受ける予定になっている。
加えて、夜はサルサなどのライブを楽しみにしている。
わたしがなにより小説を読んだり映画を観ることを好むように、
彼は暇さえあれば音楽を聞いて、どこでも踊るような人なので
キューバでの滞在中はやりたいことだらけだろう。



わたしにはキューバに対して、そうしたものはない。



20代中盤まではほんとうによく旅に出た。
その都度、出発前からやりたいことだらけで、
胸も予定もぱんぱんに詰め込んでいたので、
今回のような目的のない旅はこれまでに経験がない。


だからこそ、
強い目的がなく旅に出る(日常から離れる)ということに
次第に魅力を感じ始めている。



インターネットが使えないことも、こうなってくると魅力のひとつだ。
現代社会では、日本はおろか、世界のたいていの場所で
誰かと常につながってしまう。好むと好まざるにかかわらず。



キューバでの時間は、
そうしたつながり社会からのエクソダスなのかもしれない。



というわけで、ひたすら本を読み、書く。
という生活を旅の目的にしようと今は考えている。



そんななかで、合気道の見学は唯一に近いような、
ちょっとした旅の目的とも考えていた。




清野さんに現地道場の情報をお聞きしていたのだが、
数日前に確認が取れて、
どうやら旧市街地(宿泊予定のホテルがあるエリア)から移転し、
ハバナから車で30分ほどの郊外に道場が移ったそうだ。
車を持たない旅行者にはややアクセスが悪い。



加えて、道場を見学するには事前申請が必要だと告げられた。
目的、有段者かどうか、先生(指導する立場)なのか、
デモンストレーションは必要かなどなどに答えなくてはいけない。
つまり、見学は正式な道場来訪オファーとなる。



実は佐藤さんに現地道場見学の話をした際、
わたしが師事している内田師範に見学の許可を得た方が良いことと、
「僕なら行かないかも。まだ有段者じゃないなら」ということを
笑ってお話いただいた。



そのときは、後半の発言の言外に含まれた
あまり勧めないというアドバイスのニュアンスが
よく掴みきれなかった。



清野さんに、もっと気軽な見学ができると思っていたので
今回は正式にはやめておきますとご返信を差し上げながら、
清野さんが書かれていた
「現地道場では、日本人が来るとなるとかまえてしまうようだ」
という言葉を考えていた。



たとえば、わたしが少林寺拳法を習っている。
その道場に、ある日、
中国で少林寺拳法をやっている中国人がわざわざ来ることになった。
本場の技はどんなのだろう。
彼(或いは彼女)には、日本の少林寺拳法はどう映るのだろう。
いろんな意味での期待値が高まる。
なんなら技を見せて欲しい。せっかくなら一緒に組みたい。



そんなふうに、わたしがキューバの合気道道場で迎えられたら…。
かなり困る。
だってまだ有段者でもない初心者なのだから。
期待されても何も応えられない。
でも期待するだろう。
はるばる海を越えて道場に来た人なのだから。



或いは、ほとんど日本からの情報がない中で
わたしがうっかり漏らしたひと言で、
現地に間違った何かを残してしまったら…。
合気道に対して申し訳なく致命的でさえある。
なによりわたしが師事している内田師範にも、
所属している道場にもあまりよくないことだと感じられる。
佐藤さんはそうしたことを心配くださったのだな。
とようやくわかった。鈍い。恥ずかしい。



清野さんは、
現地に行ってしまえば温かく迎えてくれるだろう
ともキューバン気質について話してくださった。
わたしもそう思う。
でも、ツーリストで行くのと、合気道経験者で行くのは話が違う。
そこはしっかりと踏まえておきたい。



なので、合気道経験には触れずに、
ふらりという形でもしご縁と機会があれば、
皆さんのお稽古風景を見学してみたい。



それもなりゆき。
そういえば、旅はなりゆき。行きがかり上。
それがなによりだ。





佐藤さんへ:
清野さんがご紹介くださった道場の師範は、
佐藤さんにこないだ見ていただいたこのサイトの方でした。
Maximo Roy senseiだそうです。
http://bushindojo-cuba.blogspot.jp/2009/09/aikido.html
スペイン語でも「sensei」なんですね。

以前は街中の体育館だったのが、今は専門の武道道場のようです。
合気道を続けて、いつか機会があればまた行ってみたいと思います(笑)。


















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