「本気で眠りましょう」と女医さんは言った。

最近になって、自分のメンタルの弱さを自覚するようになった。

我が強いし気も強いので自分に騙されていたけど、そういうのと心の強さは違うのね…(今さらすぎる)。


昨年秋頃から中途覚醒が頻繁に起きて、うまく眠ることができなくなった。並行して目眩も頻発するようになった。

寝つきは悪くないのだが、1時間半ほどで目が覚めて、そこから再び眠りに入るのが難しくなったのだ。

目眩はどうやら睡眠不足によるものだったらしく、ひょんなことで通い始めたレディースクリニックで処方されたレンドルミンを飲み、安定して寝られるようになったらほどなく消えた。

薬効もあるだろうが、この当時は食生活も意識して変えた。藤田紘一郎先生の提唱する「腸活」に基づいて、腸内を整える食事を基本にするようにした。

腸内環境が自律神経の安定に大きく関係するということも知ったからだ。

睡眠というのは、体の問題ではない。脳の問題だろう。その脳に影響を与えるのが腸なのだ。なんてことを知り、試したくなったというわけ。

功を奏したのか、前述した投薬の効果なのか、食生活を意識して薬を飲んでいればある程度の睡眠が確保される。そのことでわたしは安心した。

今年に入って、徐々に薬を減らしたり、飲まない日も増えた。うまく眠られる夜もあれば、不完全燃焼の入眠にいらいらした朝を迎える日もあった。

レンドルミンを処方してもらっていたレディースクリニックは、そもそも中途覚醒が更年期障害の症状ではないかと疑って通いはじめたのだけれど、シャープな女医さんからは、更年期はまだ先であること、睡眠障害だけが通院の目的なら心療内科を推奨することを聞かされていた。

それもあり、前回薬が切れた際に、初めて心療内科の扉を開けてみたのだ。

心療内科で処方されたのは、メイラックスとマイスリー。中度の抗不安薬と寝つきが良くなる睡眠導入剤だ。

レディースクリニックと、この心療内科についてはまた詳細を改めて書くつもりだけど、心療内科の女医さんからもらった言葉がずっと引っかかっている。

「大変な病気ではないから、大丈夫ですよ」

なんていうか、この言葉を耳にしたとき驚いた。「大変な病気」だなんて思いもしなかったから、非常に場違いな言葉を受けたような違和感を持ったのだ。

同時に気がついた。不眠に悩んで心療内科に通う人の中には、「大変な病気」の人もいるということだろう。だから女医さんはごく当たり前のように発したのだ。

もう一つある。

「体に不調を出さないように、本気で眠りましょう」

女医さんの言葉が示唆することは2つ。
私が本気で寝られていないこと。
中途半端な睡眠が体の不調を招いていること。

今週の始めに腸炎らしきもので倒れた日は、ひどい睡眠不足で日中もうろうとしていた。ただ、その日は介護職員初任者研修の実習最終日で、それは私がとても大切に感じて楽しみにしていた実習だったので、通常よりも張り切って参加した。その実習からの帰り道、猛烈な吐き気に襲われた。

体が悲鳴を上げたのだと今なら気づく。蓄積された身体の不調は、慢性的な睡眠不足にもよったのかもしれない(レンドルミンを飲んでごまかしていても)。

心療内科の女医さんは、だから「レンドルミンではちょっとしんどいかもね。もう少しきちんと寝られるようにしましょう。最終的に薬を飲まないで寝られるようになるために」。

まずは身体を整える。その身体にこそ整った心が宿る。

しなやかで強張りのない身体のような心が、しぶとく柔らかな心なのだろう。

部分的に鍛えるのではなく、心もバランスなんだな。







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