出張くるくる「金継ぎワークショップ」のご案内。

出張くるくる「金継ぎワークショップ」のご案内。

「寄合場くるくる」主催の第1回イベント「金継ぎワークショップ」@バール コラソンは、皆さんの協力のおかげで無事に進めることができました。

ただ、初回開催にして、課題を山盛りいただいたというか、考えていかなきゃいけないことがありました。

実は、前々日あたりから、4名3組の方から欠席のご連絡がありました。

それぞれのご事情がありますが、ざっくりいうと「サポートが必要な家族がいて、自分だけの都合では動けない」という背景が、共通した理由でした。

一組はお母さまと娘さんのお二人で参加予定でした。

ご高齢のお母さまはご自身で歩けますが、歩行に補助道具と介助が必要で、外出にはどなたか付添いが必要です。お母さんご自身はお元気で、金継ぎをとても楽しみにされていたそうですが、開催日の少し前から娘さんが体調を崩してしまいました。

私も父が高齢者のホームでお世話になっているので、そこを訪問するときには健康管理にとても敏感になります。父にうつすだけではなく、高齢者がたくさん暮らしている環境に菌を持ち込むことになったら…。とても恐ろしいことです。

そうしたことを考慮して、娘さんは、今回は参加を見送ることに決めました。

そんなふうに、お母さまご自身に問題はなくても、サポートする介護者の事情により、被介護者であるお母さまの行動は制限されます。

また別のある方は、まだ小さいお子さんの子育て中で、当日はご主人が子守担当として同行くださる予定でした。ただ、何にでも熱心に取り組みたい方で、子どもを連れての参加という状態で、そういう気持ちを持って金継ぎを楽しめるのか。自信がないという不安からの欠席でした。

とても楽しみにしているからこそ、気持ちに整理がつかない。母である自分と、単体の個人としての自分。どちらも大事にしたいけど、折り合いがうまくつけられない。

お二人の欠席を理由を聞いて、こういう時にこそ、何かできることがあればと「くるくる」を立ち上げたのではなかったかと思い当たり、改めて考えさせられました。

例えば、親娘でご参加予定だった方の場合。
くるくるのスタッフが、お母さまを迎えに行って、また送り届けることができたなら、娘さんは気にすることなく、お母さまご自身は金継ぎを楽しんでもらえたかもしれません。

また、くるくるのスタッフに、子どもの安全を確保しながらきちんと預かれる人がいたら、趣味に没頭したいお母さんは心配することなく参加できたかもしれません。

今わたしが通っている介護職員初任者研修でいつも言われることがあります。障害のある人や介護を必要とする人の多くは、少しだけ欠けがあって、その欠けを埋めるお手伝いを自分たちがするのだ。その欠けさえ埋まったら、他は普通にできたりするものなのだと。

人によって欠けは違います。他人から見たら、そんなことかと思うようなことも多いし、それに気づいて提案できたらいいのですが、それにはやっぱりこういう場を介して気づいたり、話を聞いて知ったりするしかないような気がします。

寄合場くるくるを始めようと思ったのは、そんなふうに、日常にちょっとした「欠け」を持っている人の、欠けの穴埋めをできたらという思いもあります。

というわけで、課題は山盛りですが、一つ方法を考えました。

前投稿で告知したような、定例の金継ぎワークショップは、誰でも参加できるように「開かれた場所」を設定しています。

ただし、逆に開かれた場所だからこそ、参加しにくい方もおられるでしょう。そういう方のために「出張くるくる」を始めようと思います。

初回に参加できなかった親娘の娘さんのご自宅は、普段からセミパブリップに開かれた寺子屋のような場になっています。娘さんのご自宅なら、今よりもっとお母さまも安心して参加できると思います。

実際に、近くまた、出張くるくるとして金継ぎワークショップを行うことになりました。

というわけで、寄合場くるくるは、ある程度固定された場所と、流動的に変化する場所の2つを両輪に動いていけたらと思います。

通常のイベントには参加できないけど、出張ならお願いしたいという方がおられたらお声掛けください。

金継ぎワークショップは、私をはじめスタッフはボランティアでやっていますので、材料費とお茶代の実費だけで開催できます。場所を提供していただけたら、人数によりますが、一人500円くらいで可能です。

ただし、何も「欠け」のない方々は出張の利用はご遠慮ください。例えば、子育て中で自宅を離れられないという、行動制限の「欠け」があるお母さんなら、何人か集まれる場があれば、くるくる出張は可能です。気軽にご相談ください。

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