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プリンタの追伸。と決意表明。

2007/11/30 10:56
言い忘れてましたが、
今日は大阪を経由するので
ヨドバシカメラをチェキってきます。

もう、今日、決める!
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『手羽先の醤油煮』@ハイシオリジナルレシピ。

2007/11/30 10:46
雨が降ると読書が進んで、
なんていう人もいるけれど
あたしは湿度が高い日が嫌いだ。
体も心もどろんとねばこくしつこくなる。


お天気が悪い日は、
やることが減ってホッとすると
よく母が言っていたのを思い出す度に、
どうしてあたしは減りも増えもしないのだろうと
少し反省させられる。
何かをさぼってるとかではなく、
何かに鈍感に生きているのかもしれない。


と、我に返る快晴。
あたしは、今日みたいな天気のいい冬の1日が
四季のなかで一番の好物だ。


今日はあたふたスケジュールなので、
公開の認証を得た
ハイシの「手羽先の醤油煮」レシピを書き逃げ。

あたしの後日の実験結果などはまた改めて。

たぶん、分量やタイミングや「ここんとこは?」の
疑問質問もあるだろうけど、
これがハイシから送られてきたFAXの
完全オリジナルバージョン。


料理はやっぱし想像力、
いや妄想力ですけん。


あたしがそうやったように、
皆さんもオリジナルレシピをまた生み出してくんない。


かんちき、nao、マダム松澤さん、ナガスエ嬢などなど
お待たせしました、で、結果お待ちしてます!
あたしはね、ちなみにオイスターソースを
ほんのぽちっと落としましたけん。


「手羽先の醤油煮」@ミキハイシ

1)鍋に油を熱し、生姜を炒めて香りを出す。
 生姜は分厚めのスライスを4分の1片。


2)手羽先を入れ、酒をまわし入れる。酒は大さじ2くらい。


3)手羽先に火が通ったら、ぐるぐるぐるっと醤油、
  大さじ2分の1くらいの砂糖を加え、
  フタをして弱火で煮込む。
  手羽先は、表面を焼き締める感じで。
  煮詰まりすぎたら水(湯)を加える。
  全体にトロミが出て、鶏に味がしみるまで煮つめる。


4)最後はフタをとり、鍋を回して照りよく仕上げる。
  ※砂糖はざらめを使うとコクが出て照り良く仕上がる。
   ざらめがなければ、みりんを加えると照りが出るよ。



添付されたハイシから青山への伝言。

調味料の分量は適当なので、
味みながら調整してください。
鶏からも水分が出るので、
あまり水を加えすぎるとボヤけた味になるかも。
水が少なすぎるとコゲるのでご注意を!
砂糖はもう少し少なくてもいいかも。
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審査が長引いております、プリンター最終選考。

2007/11/29 15:09
三宅先生に首を触ってもらったら
ようやく首がまわるようになった。
ここんところ変だった喉と首の調子が
少しマシになる。


本当に毎回衝撃的な三宅先生のゴッドハンドなり。


で、プリンター。
かなりのパーセンテージでモノクロレイザーに心は傾いている。


必要ではないかどうかはわからないが、
具体的に必要なシチュエーションがひとつも想像できない。


ということは、必要がない、ということなのだろう。


ただ、モノクロレイザーって、
急におっさんじみた出で立ちというか装いで、
リビングにあれがどんとあるってのもなんですなあ。
腕に…なんちゅうのあれ、
シャツが汚れないようにはめるゴムのヤツ、
ああいうの着けて黒縁眼鏡掛けたような
事務スペシャリスト的なコーディネイト。


あれはあれで、シブいんだけど、
うちはほら、
あたしも相方もおっさん極まりない。
その上に、プリンターにまで漂うおっさん臭?

どーかと思う。どうか!と。


かといって、キャノンの複合機なんかが
うちに居るとこを想像するに…
ひとりキラキラアクセを着けた
キャピった女の子がいる感じで、
それもうちでは浮き過ぎている。


いや、インテリアじゃないんだから。
ただのプリンターなわけだし。


最終選考に残った二人は、

子どもの頃からのど自慢大会で優勝経験多数。
テキストの情念をこれでもかと歌い上げる
Canon LBP3000 ※暫定調査価格アマゾンで15000円送料込み
画像

http://cweb.canon.jp/satera/lbp/lineup/3000/index.html


そして、
「将来はなんでもできるマルチタレントになりたいです!」
という抱負を元気に語る
画像

Canon PIXUS MP610 ※暫定調査価格 楽天19000円送料込み
http://www.canon-mj.co.jp/pixus/lineup/mp610/index.html


やっぱり、悩む。
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プリンタの憂鬱。

2007/11/28 20:13
自宅にプリンターがなかったので
この度、購入を計画中。


どんだけーほど「ど」がつくパソコン音痴なので、
ミクシーで相談すると、
いろんな方が実に細かく教えてくださった。
(MacBookのコミュに入ってるのです)


が、いかんせん、意味のわからない言葉が多すぎて
インクジェット?レーザー?無線LUN?

となっているのを、ググりながら解読しながら拝読、の状態だった。


まあ、あまり今もそれは変わってないけど、
今日、Seidenに見に行って、ああそういうことかと
随分と皆さんが仰っていたことがリアルにわかってきた。


ら、


考えてもなかった
モノクロレーザーにも非常に惹かれる。


見るまでは、複合機に心が傾いていたけど、
見ると器用になんでもこなしそうで
いろんなことしなさそうなあたしには
「出来過ぎた嫁」に見えてしまう。
お嫁さんにしたい人ナンバー1はこの人なんだって。
わかるわかる。
画像

Canon PIXUS MP610
http://www.canon-mj.co.jp/pixus/lineup/mp610/index.html


それに比べて、
モノクロレーザーはいぶし銀の職人さんのように思えた。


年賀状も、写真のプリントアウトも
CDのジャケット印刷もなんにもしない木偶の坊のあたし。
地道に手を真っ黒にしながらガリ版印刷(イメージ)を
いっそ極めた方が良いのでは?


しかし、現代というのは不思議なもので、
何かを追究するヤツの方が、
器用なヤツよりも「高い!」。

Canon PIXUS MP610は店頭ではセール価格で24800円。
楽天ではなんと19800円!
http://item.rakuten.co.jp/try3/mp610

モノクロレーザーは白黒はっきりさせることしか
できへんくせに、2万円は軽く超えちゃう。
が、ランニングコスト(←覚えた単語)は安いっ。


ああ、悩む。



ミクシーで立ち上げたトピックに書くと
教室にいる優等生の皆さんが心配してくれそうで申し訳なくて、
校舎の裏に隠れてあたしはこうして悶々と悩んでいる。
早く決めて皆さんに報告せねばー(汗)。


出来が悪い生徒は、こうして所在がないものなのだ。


そんな自分が、今朝の『ちりとてちん』と被さって、泣ける。

隠してましたが、
観ないつもりが、密かにまたハマってます。
朝の連ドラ。


しかし、A子はなんて無神経な女なのだろう。
同じクラスにいたら、敵対しているに違いない。
しかし彼女の方がやっぱり人気者で賢いだろうことも
想像に難くない。


『ちりとてちん』は上方落語の噺家になる女の子の話なんだけど、
脚本もまるで落語みたいで、なんだか落語が好きになる。
上方落語の噺家さんは、すこし鼻に抜けるような丸い声がよく似合う。
たぶん、上方言葉にはそういう声がよく合うのだろう。
やっぱり江戸とはリズムも口調も粋も何もかも違う。
というのが、これだけ顕著なのは
やっぱりそれぞれが文化として守られているからだろうと
ぞくっときた。


ていうか、落語でのんびりしている場合ではない。


ああ、レーザーかインクジェットか悩む。
だって、いくら考えてもカラーが必要な理由がないんだから。
ただ、安いし何でもできて便利そう。
という浅ましい欲望を抑えることができないだけだもん。
ほんなら、悩むなよ、あたし。


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あたしの「生活」はどこにある。を考える人。

2007/11/28 10:51
久しぶりに栄町を歩くと、三日月ネオンが消えていて
港町酒場が珍しくお休みかと思うと、
なんでもトラックがぶつかってきて
ネオンがクラッシュしちゃったそうだ。
でも、ちゃんと営業しているので、皆さまご安心を。
私も安心して、がぶがぶ飲みました(えっ?)。


その後、調子に乗った彼女は、
帰り道の南京町の外れのあたりでついつい巻き込まれ、
なぜか知らない人とマスターと一緒にタクシーに乗り込み、
「もう、ビールも無理です」と泣きながら帰宅。

桂銀淑容疑者の記事に泣きながら意識不明になると、
夢の中で「すずめの涙」が流れ、
今はもうない西九条のスナックでママが唄っていた。
彼女のディーバであったふみこママも、もういない。


ふみこママはたくさんの男を狂わせたが、
あたしも一役買ったことがある。


あたしが2000年くらいにミーツで書いた酒臭い記事を読んで、
というよりも、
柴田さんというカメラマンが撮った奇跡的な写真にも騙されて、
ある新聞記者のおっちゃんがふみこママに会いに行った。
毎日行った。
またしても行った。

という日が続き、
会社にちゃんと行かなくなった。
仕事もあまりしなくなった。
そして、飛ばされた。
家族にも愛想を尽かされた。
お金は底をついた。


にもかかわらず、
もはや島流しのような赴任先の地方の温泉町から
「あの人ねー。
ときどきおまんじゅうとか贈ってきてくれるのよー」と
ママは焦がして燃やしたようなハスキーボイスで
嬉しそうに教えてくれた。


うらぶれた土産屋の店先で、
饅頭を買うその背中は哀しく丸い。たぶん。
ちょっぴり嬉しそうに震えているのも、切ない。たぶん。


ふみこママの訃報を見たときも、
丸い背中は震えただろうか。



とか、他人のことを心配する余裕はあたしにはない。
断じてない。


ここのところ、
「生活をする」ということを考えている。
今まで漠然としか捉えていなかったことに呆然ともしている。
取材で天満に行くんだけど、
ひさしぶりなのでいろいろと調査してみたい。


あたしは、少し「生活」をおろそかに
編集しすぎてきたんじゃないかなあ。


そういえば、今売れている本や雑誌や映画は
「生活」に焦点をあてているものばかりだ。


今店頭に並んでいる『考える人』の
内田樹先生の小林秀雄賞受賞者インタビューを読んだせいもある。


このインタビューと、ローレンス・トーブさんとの対談は
相当面白いので、ぜひ読んでみてくださいねー。
今月は表紙が写真です。
ていうか、このところ写真なのですね。

http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/index.html

画像
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ビバならぬ、ビミ!星陵台。

2007/11/27 11:27
足のゼラチンもちゅうちゅうと吸い尽くした
ハイシレシピの「醤油鶏」。

う、うまかった…(じーん)。


ハイシ嬢に確認してからレシピを公開しようかとも思ったけど、
もう少し回数をこなして実験(え?)したいことがあるのと、
あたしの作品に関して言えば、
やはりあの鶏屋(名前がわからない)の手羽先ありきだと思うので
今日のところは控えさせていただきます。

ほんまに、めちゃくちゃ美味しい鶏にもほどがある。


あたしは、垂水に住んでいたときは、
鶏が一番好きだった。

なぜなら、美味しい鶏屋が多かったからだ。


今もあるかしらないけれど、
手羽先は、五色塚の坂道沿いにある市場の鶏屋さん。
鶏のスープを取るための丸ごと1羽は
星陵台のトーホーから舞子台病院のカーブのちょうど真ん中を
カーブの内側に入ったパン屋とかある並びの鶏屋さん。
ここは鴨も旨い。


ちなみに、星陵台のこのあたりは
地元人には言うまでもない話かもしれないけど、
ええ店が非常に多い。


挽きたての珈琲豆を売る喫茶店もハヤかった。
コロッケを売る人気店、
やや甘いタレが白飯を誘う焼肉屋「羅生門」。
ジーパン(デニムじゃないよ)の店もハヤかったなあ。


そして、うち&親戚が
明石の「菊水」行かずともと信じて止まない
名鮨店「鳴海」もある。
あたしは、ここの中トロ鉄火で大人になった。
ミーツ時代に一度だけ取材を頼んだけれど、
「すいませんねえ。やっぱりうちの人が…」と女将さんに断られた。
どこか、嬉しかった。

ちなみに、女将さんは絵に描いたような小料理屋の美人女将で
控えめでひくように笑う。
あのひき笑いでも、あたしは大人になった。
大将は、これまた絵に描いたような鮨屋の寡黙な大将で
色白で男前で、余計なおべんちゃらも言わない。
大将のふっと顔上げ横目でも、
あたしは大人になった。


幼稚園の頃に通ったスイミングスクールもあるし
すぐ近くに通った幼稚園もあるから、
星陵台はあたしにはずいぶんと「近い」街だ。


今思うと、「なんちゃら台」という新興住宅地な名に反して
市場も充実していたし、妙に下町めいた気配があった。


超ローカルネタで、失礼しました。


他に書きたいことあったけど、
もう時間がないので、これにて御免。


追伸
mixiの「MacBook」のコミュでプリンタ買いたい相談をすると
びっくりするほど迅速で的確で親切なアドバイスが返ってきた。
普段は、mixiは入ってるだけで「どっちでもええ」リストにあるけど
やっぱりこういうときは、心強いやっちゃなー、と感心。
その質疑応答でいくつか気が付いたことがあるので、
その話もまた書きます。
あたしは、現実の世界よりも、ネットの世界の方が
礼儀にうるさいというか、礼儀を求められることが多い
と、思う。
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ええ鶏肉屋で手羽先を買う。

2007/11/26 16:52
元町在住(出身含む)者の中でも、
食べるのも作るのも好きな女性陣から
何度も薦められていた鶏肉屋へ行く。


元町駅のすぐ北で、
鯉川筋からちょこっと入ったとこにある
ガラスケースも何もない鶏肉屋さんだ。


手羽先はあっこでしか買わない。
買ってはいけないとまで言われていたんだけど、
初めて行ったけど、
一瞬どうしていいのかわからなくて
あわわと立ちすくんでしまいました。


店というか、卸の作業場みたいな感じです。
市場の鶏屋さんのガラスケースとっぱらったみたいな感じ
と言えばわかるかしら。


でも、優しいお母さんが
「何本しましょ」「大きいのでもいい」
などとテキパキ対処してくれて
「むっちゃ安いっ!」うえに
少ない分量なのに、この寒さなのに…
二つも保冷剤まで付けてくれた。


大至急、元町から嫁に出たハイシに
広東風の鶏煮込みのコツをたずねると、
あ・うんの呼吸で
自宅にオリジナルレシピのFAXを入れたとのメール。
帰宅して確認したレシピ見ただけで、
美味しそうなのと、書き手が食いしん坊なのがわかった。


あんな抜群の鶏屋まであって、
貝星人の欲望満たしまくりで蛸もマグロも旨い
フレンチのシェフまでくる魚屋もあって、
野菜の美味しい食べ方見分け方まで教えてくれる八百屋もあり、
あたしが一押しのちくわを売る食料品店に、
モンラッシェが冷えているワイン酒屋に、
親子でやってはるええ蕎麦屋に、
関西で一番古いシックでデイリーなインド料理店に、
あたしと相方は昨日も行ったけど
豚しゃぶとスジ玉が美味しいお好み焼き屋まである
この鯉川筋界隈(幸福のため息)。


あのね、不動産会社の人は間違ってると思うけど、
ハイライフって、
ええ車に乗らないと買い物に行けない生活じゃないわけです。
眉毛を描かなくても、髪の毛がティナ・ターナーでも
歩いてうろうろするだけで、
ふくよかな日常が積み上げられる生活をいうわけです。


この三連休も、
あなたたちはあたしたちワンコイン雑誌編集者が
使えもしない高級紙をふんだんに使い、
CGびしばしの嘘くさいカラー写真をこれでもかと掲載した
高級マンションの広告を打ちまくっていましたね。
あの、胡散臭いにもほどがあるハイライフなコピーと共に。


おかげで、古新聞置き場はえらいカサ高いし、
ほんま捨てに行く身にもなれっちゅうーねん。
裏表使ってる上に、
滑りやすいかみだから裏紙メモ用紙にもならんやないか。
だいたい、これ、どんだけ石油使ってるねん。
そんなせいで、あっこの天ぷらが値上がりしたら
訴えるぞー。
どう訴えてわからんけどやなあ、しかし。


そうです、鯉川筋には
おじいさんとおばあさんが二人で営む
天ぷら屋も健在です。
そこは練り物じゃなくて、
衣つけてあげる天ぷら屋さんだよ。
もう珍しくなってきたね。
その前には、お寿司屋さんもあって、
お昼の握りも安くて美味しいよ。


というようなことを、
声高に叫ぶべきだとあたしは思う。


トアロードにも
すんげえ高いマンションが完成間近で建設されていますが、
そのチラシ広告紙面も、勘違いにもほどがあった。


ちゃうねんって。
すぐ西の坂道は、人生をふくよかにしてくれる
市場めいた光景が広がってる。
そんなこと書いてあげなきゃいけないねんって。


不動産会社やなんとか建設の勘違いのお陰で
間違って住むハメになった人も気の毒この上ないしね。
何千万ちゅうカネ払わせて、
「思っていたのと違った」って思わせたら
あんたらどない責任とるんや。


神戸市も高い市民税取ってるねんから、
しっかりやるように。
ほんま、頼みまっせ。あんたはん。


えと、市役所の人は読んでないかもしれないけど、
知り合いにいたら、伝えてください。
神戸はイメージで気分な街なんじゃなくて、
ちゃんと、生活ができる街だと、
わかるようにしてくれって。


いや、すいませんなあ、こんなこと頼んで。
ひとつよろしゅう。
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休日の昼下がり。弛緩したミシュラン劇場。

2007/11/24 12:04
ミシュラン、あ、東京版ね。
あれ、売れてるって噂なのだけれど、
みんなそれ見て実際にいかれるのでしょうか。


いや、あたしはたぶん
そんなカネ(値段)もヒマ(予約待ち)もないから
行けないし買わない。
加えて、たぶん読んでみても「知らん」店ばっかりだと思うのだ。

ていうか、「遠い」店。


せこせこと生きるあたしは、
遠い目でそれらを眩しく見るだけなんだろうなあ。


あたしが小学生の高学年のとき(80年代初頭)、
母が買ってきたモノなのか、
神戸新聞出版センターから発行された
『神戸の世界料理』という本と
『神戸の中国料理』という本などが本棚に並んでいて
あたしはそれらの本を暗記するほどに
もぐもぐと反芻していた。


たぶん、今も実家にその本はあると思う。


あたしは機会があるたびに、
元町あたりに買い物へ行く母親に着いていき、
『神戸の中国料理』に載っている焼きそばをねだったり、
『神戸の世界料理』で初めて知った
チーズフォンデュというものをねだったりして、
いまのあたしの体の土台は、
その2冊でも出来ているとあたしは知っている。


あたしが一番好きだったのは
[フィッシャーマンズ・ポート]という店で、
豪華客船が寄港する中ふ頭のあたりにあるその店は、
店内もまるで船室のような造りで、
あたしはそれが大好きだった。
何を食べたかは、一切記憶にございません。
後年、その店がポリネシア料理の店だったと知ったが、
あたしの脳みそには、何一つヒントすら残っていない。
店も今は残っていない。


ちなみに、あたしの[プレイバッハ]デビューは高校生の時で、
垂水の山奥から『神戸の世界料理』を片手に
母親とクルマでずんどこと芦屋へ向かったのだが、
何を頼んでいいのかわからないあたしは
名物と書かれていた「コンニャクステーキ」と紅茶を頼み、
覚えていないけど母親もなんかを頼み、
ふたりで「大したことないわね」と
いかりスーパーに寄って買ったドーナツを食べながら帰った。


「大したことないのは、
そっちじゃないの」


広能の兄弟が、仁義弁でそんな風に叫んでいます。



ミシュラン東京を見て、
いつかそんな風に思い起こす子どももいるのでしょうか。

或いは、大人になったら
このお店に行きたいな、こんなお店もあるんだな。

そんな風に憧れる若者もいるのでしょうか。


あたしはつい1年ほど前に、
神戸の中央図書館で『神戸の中国料理』を発見し、
ふごふごと読み漁ったのだけれど、
ものすごく読み応えのある1冊であることに驚愕した。


イントロに登場する
「神戸の中国料理とは」みたいなコラムは
あたしが勝手に師匠と畏敬の念を払っている
周達生先生の手によるもので、
もはや単なる寄稿コラムではなく
論文というか壮大な叙事詩であった。


スカった脳みそに間違ったものばかり詰めていた当時のあたしに、
耳元で囁いて、きちんと読ませたい震える内容であった。


あたしは思う。
バカだからそういう文章もちゃんと読んでいないけど、
そんな原稿を取ろうとしていた編集の意向は
もちろん本の全体に散りばめられていただろうから、
ほこり程度にしかあたしにはその何かは
わからなかったとは思うけど、
やっぱりその何かが伝わってきていたはずだと。


ありがとう。とあたしはその2冊の本に思い、
ミシュラン東京もいつかそんな風に思われるのかな、
と思い起こし、同時に
いや、そんな本ちゃうやろ! と
なぜか苦笑しながら自分に突っ込んだ。


なんでちゃうのん?
札束持った大人だけが読めばいい本だから?
ていうか、本じゃなくてただのガイドブックだから?
ただのガイドブックやのに、なんでそんなに偉そうなん?
ガイジンが高い鼻をふごふごして選んだから?
ガイジンコンプレックスというより、
いまユーロ高くて円が安いから?
やっぱりまだ日本は占領下なん?


モナコとかオランダとかイギリスとかに
まだようけおる王室の皆さんは、
やっぱり外国旅行行くときにミシュラン片手に行くのかなあ。
そういうのを想像すると、ちょっと楽しい。


「おい、マリアンヌ、
ミシュランはちゃんと持ったかい」

「あらやだ、あなた忘れちゃってたわ」

「だめだなあ、マリアンヌ。
それじゃあ、どこに行っていいかわからないじゃないか」

「ごめんなさい。そして、もっとごめんなさい…。
最新版のミシュランを買うのを忘れていたの。これ、一昨年のなのよ」


「ええっ!
ミシュランがないんじゃもうどこにも行けないじゃないか。
ヘタこいて不味いメシ喰えってキミは言うのかい、ハニー」


「でも、ダーリン。一昨年星が3つあったなら、
今年は味が落ちていても、星の一つはあるでしょ。
安全牌。安全牌。リーソクツモよ」


「だから、キミのような貧乏人と結婚するのは嫌だったんだ。
ミシュランはそんな下世話なガイドじゃないんだってことが
どうしてわからなんだ。
そのために、彼らはどんなに時間と労力をさいているか…」


「あたし、前からそういう
大の大人がこそこそと嗅ぎまわって、
後から印籠を出す裸の大将のようなやり方が嫌いだったのよ。
もう、旅行なんか行かない。
だいたい、今から見て予約したって、再来年まで一杯なのよ。
そしたら、あなたの論理なら、
もう星があるかないかなんてわからないじゃないの」


「うるさい。出てけ。
ミシュランをバカにするヤツは、
もうパリからも東京からも出て行け!」


「あんたみたいな田舎者とは
もう金輪際付き合えないわ。ばかっ」


そして、マリアンヌは美食の街を離れ
ひっそりと神戸で大貝とスジの入ったお好み焼きに
舌鼓を打つのであった。


「ねえ、タイショ。
これセボンなんだけど、何が秘訣なの?」


「おぅ、マリちゃん。お好み焼き好っきゃなー。
お好み焼きに秘密なんかあるかいな。
味の素や。味の素。
ピリッといかんかいっ。ピリッと。
舌もピリッと行くけどな。
まあそれとな、
おっちゃんの、マリちゃんへの愛情やな。
愛情のトッピングはサービスしとくわな。
がはははは」


マリアンヌの目から涙が流れたが、
それはいったい何の涙かは、マリアンヌにもわからなかった。
<終>




とかいうことは、ほんとどうでもよくて
マダム松澤のミシュランブログが面白かったって話でした。
http://blog.kansai.com/ichiko


女部長の串カツ話も
お休みの日にええ塩梅でした。
あー、串カツ食べてー。
http://blog.kansai.com/shiromitsu/401






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連休初日の憂鬱。

2007/11/23 12:06
ザクッと書いた短編が
40枚くらいでフェイドアウトしたんだけど、
側面を書いてみたくなり、連作にすることにした。


にしても、書けば書くことやるべきこと、
やっとかなければいけないこと、
どうやってもどれがいいとは決められないこと
などなどが見えてきて、
書かないと書けないのだなということが
よくわかる。


みんなすごいなあー。
あたしの中で、尊敬に値する人は
日々増えている。


さておき、
あたしは飽き性だが凝り性で、
一度惚れた男は一生度合いを変えて惚れ続けていく女なので
もちろん『仁義なき戦い』を忘れた訳ではない。


またかよ、て思った人に告げておく。


また、ではない。
まだ、なのだ。

そして、まだまだ、なのである。


あたしは悩んでいる。


テツ兄ぃから1作目と「新」などの多数を譲り受けたが、
あたしをもっとも震えさせる男たちがいる
「代理戦争」や「頂上作戦」。
やっぱり「広島死闘編」もいいよねえ。
彼らに再び会いに行くか。
あるいは、彼らと添い遂げるか。


恐る恐る、懲りもせず、
あたしはアマゾンに買い物カゴを提げて出掛けてみた。


あー、今日も高い。
ねえねえ、お兄ちゃん。
これ、ずいぶんと年季の入った感じだねえ。
もちょっと安くなんないのかい。
モノが違うって?
そんなのあたしは見りゃわかんだけどさ、
ほらあるじゃないか。
みんなまとめてなら、んー三割引とか半額とかさ。
そういうことはしないのかい。
なんだい、ケチだね。守銭奴。唐変木。独活の大木。


というわけで、
空っぽの買い物カゴを提げてすごすご帰宅。


あたしは悩んでいる。
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王家再訪。豪華料理とマキちゃん全開の巻。

2007/11/22 12:25
昨日調子に乗りすぎて喉がかさかさに干上がったので、
今朝の三宅先生はお休みさせていただく。
なんとか取れた予約なのに…勿体ないにもほどがある。





昨日は、昼の3時からのこのこと王邸にお邪魔。
王夫妻と愛娘マキちゃん(途中で息子さんも特別出演)に迎えられ
豪華絢爛にもほどがある料理の数々と、
マキちゃんが起爆剤となった爆笑トークで気が付けば
7時間ノンストップで食べ続け飲み続け。


王シェフとマキちゃんの
大人っぽい内容の父娘トークも、
王夫人の相変わらず天然癒し系なノリも、
王シェフの衝撃的切り替え発言も
なんていうか、役者が揃いすぎですぜ、王家(感動)。


場を華やかにする女・ハワイ帰りのマダム松澤
「飲」も「食」もその鋭敏な感覚に
これ以上ない太鼓判をおされていたドクターハシヤ氏、
誰もが「愛すべき男」と好きにならずにいられないヒラオくん
やっぱりメンツも良かった。


並べられたお皿に目移りしたように
感謝の言葉もそんなメンツに目移りしそうだけど、
やっぱり王夫妻&マキちゃんに深い感謝。


しかし、マキちゃんのキャラが
王シェフに負けない強さということに
一同グラスが進みすぎたんだけど、
北新地でもドラフト1位の人気だろうなあ。

マキちゃんがママの店があったら、
あたしは行くね。飲むね。
お誕生日にはピンドン入れちゃうけど、
「そんなん高いだけやからいらんし
こっち入れて(KRUG)。
あ、でもピンクの分も気持ち(お会計)
もらっとくわ」
とあっけらかんと言われ、
嬉しくてがんがん払ってしまうだろう。

さらに、
もっと話をして欲しくて
もう1本空けちゃうね、きっと。


マキちゃんがマキトークしているとき、
あたしはそのところどころに
亡くなられた大マダムの気配を感じて、
ちょっと泣きそうになった。

でも、泣く前に笑わされて仕方なかったんだけど。


えと、お料理などなどは
あまりに凄すぎたのでお写真をご覧くださいとさせていただきます。
なんか、単なる自慢というかのろけ話にもほどがあり
嫌なヤツでごめんなさい。
いや、あたしの思い出アルバムでもあるので
今後の人生のための記録でもあるわけです(ゆるせ)。


豪華なだけじゃなくて、愛情もたっぷりいただいて…
て自慢の追加かよっ(反省)。


何本も空いたシャンパンの先鋒となった
斬りこみ隊長KRUGさん。
画像


ちなみに奥のはこんなので
画像


裏はこんなの。
画像



初体験にお相伴させていただきました。
キリリとドライでシャープなんだけど
色も香りも奥行きがあって…ていうか、
飲み過ぎて、どれがどれだったか不明(どないよ)。
ハシヤ氏も「これは見たことないなあ」とのことだったので、
もし詳しい方がおられたら、教えてくださいませ(ぺこり)。
ちなみに、ハシヤ氏持参のシャンパンも美味しかった。
何か忘れたけど。





ほんで、料理いきまっせー。
写真はクリックしたらお腹が空くのでご注意を。

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「口腔を埋めつくしてはりつく@ハシヤ氏」ピータン




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親不孝をお許しください、とつぶやいた鮑の蒸したの(どっさり)。
あたしはもう他で鮑を食べられなくなるかもしれん。
貝星人としての人生の妙味が凝縮されきった感のある味わい。
箸は何往復したかわからず、本当に美味しい鮑は
どれだけ食べても飽きないということを知った(不幸)。



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弾ける宝石、神戸元町別館牡丹園の焼売の高い方
の自家製Ver.(人生の反則技)
※お店でも食べられます。
 詳細は発売中の『やっぱり神戸はモノがちがう』をご覧くださいませ



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ロブスターじゃなくて、伊勢エビ(4尾)。
あやうくタッパに詰めかけた自家製のマヨネーズ。



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鯛の子やらやら…その花開きよう、どんだけー。



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東山市場の鰻。やっぱり東山市場は素敵です。



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なんでこんなに美味しいねん、のもやしの和え物。ラブ。
ばくばく食べてしもた。



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中盤戦で一堂を無口にさせた王シェフ渾身のグラタン。
マカロニも無し。
恐るべきベシャメル、麻薬的玉ねぎ、いかすぜ鶏肉…。
今まで食べたグラタンの中で最濃厚の最高峰でした。

もちょっとおいといて
後から飲んだシャサーニュモンラッシェ2001の白に
合わせたかったけど、瞬時に平らげてしまいました。
食い意地が張るにもほどがあるぜ、あたい。

ちなみに、モンラッシェはほんの手土産にと
マダムとヒラオくんとで持参したんだけど、
選んでもらった「しもかわ酒店」の下川さんの行った通り、
かなりしっかりとした味と香りで、
濃厚連打の料理にもよく合いました。
あたしはまるきりワインの知識のない女なので、
知っている人に選んでもらうんだけど、
やっぱり今後もそうしようと誓いました。
モンラッシェのその1本はとても美味しかったです。
が、ぴんで飲んだらまたちゃうしね。
ワインはやっぱりケースバイケースですなあ。


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後半戦におののいた皿。
本神戸肉 森谷商店本店のサーロイン、もちろん神戸牛で
生肉のときに見てたら真っ白の脂が溶け出した肉を
パパパっと王シェフが焼いてくれはったステーキ。
あのね、レタスがまた美味しいの。パリパリで味がしっかりあって。
神戸元町別館牡丹園さんのお店にも通じるけど、
いいお店は野菜がほんと違う。まるで違う。
原価が掛かってるのがわかるよなあ(感嘆)。

森谷商店さんの味噌漬けも
『やっぱり神戸はモノがちがう』に登場します。
あのね、日本酒が進むの。白ご飯もいくらでも食べられるの。



ほか、トリッパの紅豆腐風味の煮込みや、
最終戦の特製豚汁やふわふわの卵焼き(王夫人特製)など
あまりに多すぎて写真に撮るのを忘れたあたし。



しばらく思い出を反芻するだけで、白ご飯が食べられます。
いや、ほんまに。

王家の皆さま、本当にありがとうございました。
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今日のアップは1速2速。

2007/11/21 10:28
朝食で、例えば、バターを塗りこんだ上に
ホットケーキメイプルシロップをたっぷりとかけた
ホットケーキなんかを食べると、
一日中甘いものを欲する、ということをいつだったか知った。


みんながそうなのかわからないけれど、
少なくともあたしはそういう体質みたいなので、
午前中にはあまり砂糖を口にしないようにしている。


昨夜の残りの肉じゃがとか、
お弁当の余りの甘めの卵焼きとかでもそうで、
和食のお総菜にはたいてい砂糖がたっぷり使われているので
そゆのでも、あたしは一日甘い女になってしまう。


いや、一日甘いものを食べていたからといっても
とりわけ問題があるわけでもなさそうなんだけど、
というか、年に何日かそういう日があり、
朝からひっきりなしにチョコを口に入れていたりもするが。


ただ、あたしはあまり砂糖が得意ではない。
むやみに砂糖を摂ると体がどんよりと重くなる。
文字通りも重くなるけど、
調子として重くなるのだ。


えと、何が言いたいかというと、
朝にすること(行為)って一日中影響するよねってこと。


このブログを書きだした理由も、
ピアノのハノンみたいに、
「書く」ことに対しての指のウォーミングアップ
なんだけれど、
アップそのものが目的というよりは
最近は、その日の調子を見ることが大きな目的にもなっている。


内田樹先生じゃないけれど、
いや、三宅先生でもないけれど、
あたしの身体は頭がいい。


昨日、今日は、アップしてわかるけど
すごく重い。
車のギアみたいに、
書き始めていきなり3速5速と入る日もあるけれど、
セカンドでもエンジンがしんどそうというか、
ぶるるるると鈍い反応がそこにある。


だから、昨日は短編を1本書いてみた。
いや、気が付けば書いていたんだけど、
はじめてわかったのは、
小説を書くには小説のアップがあって、
編集をする日の、例えば企画書を書く日は書く日の、
バカコラムの日には日のアップがあるってことだ。


なにより、小説と小説以外は
CHANELとCHANEL以外ぐらい全く違うっていうことが
すごくクリアに体感できてきた。
まあ、この言い方では何もわからないと思うけど。


あたしは、小説を書きたいのか、
小説を書くことで、小説を書くということを知りたいのか
いったいどっちなんだと自問自答して
たぶん両方。或いは不明。
と開き直っている。


しかし、あたしは昔から変わらず不器用で、
何をするにも時間が掛かりすぎる。


というわけで、
昨日、アップしてみてこれはセカンドディだと知ったので
午前中に予定していたバレエの振り替えレッスンを休んで
書いてみた。


今朝のこの感じも、
アップする前から気配があったので、
通常のレッスンを振り替えしてもらって
書いてみることにした。


ときどき、あたしは自分の生産性と計画性のなさに呆れる。
やっぱり、呆れる。

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やっぱり『サイゾー』。

2007/11/20 10:46
会社帰りに堂チカの「旭屋書店」で
久しぶりに『サイゾー』を購入。

特集は「ヤバい本100冊」。
画像

http://www.cyzo.com/cat35/


相変わらず、気を吐きまくってる誌面と文面。
デザインも良すぎる。

一見、お洒落すぎるように見えて、
「ちゃらちゃらしたヤツは信用でけん」という
オヤジさんもいるだろうけど、
かなりの取材の痕跡もびしばし見える。


でも、飛ばしすぎて
むちゃくちゃやなあとこっちが脇の下
ぐっちょりなるネタもある。
『噂の真相』を彷彿させるようなノリ。


ていうか、ウワシンが休刊してから
『サイゾー』は「跡目はワシがとりますけん」と
宣言しているような雰囲気すら感じられる。


『サイゾー』は
とても『サイゾー』っぽい雑誌だ。
「っぽい」雑誌がどんどんなくなって
ニュアンスではなくてターゲットしか見えない雑誌が多いなか、
やっぱりあたしは『サイゾー』に強く惹きつけられる。


そういう独特のノリと勢いと、
週刊誌とカルチャー誌のミクスな感じが
あたしはとても好きだ。
しっかし、ほんまにデザインいいよなあ。


ただ、あたしはサイゾー君と同じクラスだったら
絶対に友達にならない。
なんか嫌なヤツだと思うだろうな。
ま、向こうも鈍臭そうで鬱陶しい女だと思うだろうけど。


というより、同じクラスだったらって
意味がわからないんだけど。


あー、なんだかのらん、筆がのらん。
理由は、わかってるんだけど。


ふぅ。


ともあれ、『サイゾー』は、
本当に読むトコが多い。
通勤電車で2往復は楽しめる。


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『やっぱり神戸はモノがちがう』の評判などなど。

2007/11/19 21:12
発売日以降、
『やっぱり神戸はモノがちがう』の感想などが
続々と携帯に着信。


皆さまありがとうございます(感激)。


今日は、とある方から、
「とてもいい本だし知り合いにあげたいので」とご連絡をいただき
なんと50冊の注文をいただきました。


うぅ(感涙)。


読んだ方に、「他の人にも読ませたい」と思ってもらえるのは
とても嬉しいものです。いや、ほんまに。



『やっぱり神戸はモノがちがう』の話ばかりですいません。
しかも手前味噌。
でも、そりゃそうでしょ。なんて思う発売日直後。
もちろん反省点もある。


さてはて
ぼちぼちブログも通常営業にもどしていきますね。
て、なんやそれ。

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『やっぱり神戸はモノがちがう』キャンペーン御礼とお詫び。

2007/11/18 13:15
金曜日は本当に寒い中、
キャンペーンに足を運んでいただいた方々には
感謝の思いでいっぱいです。


ここで告知したにもかかわらず
青山はキャンペーンの書店さんにお伺いできず、
わざわざいらしていただいた方には
大変失礼なことをいたしまして
申し訳ありませんでした。

それと、中面でお世話になった掲載店の皆さまにも
こんなところでなんなのですが
心より御礼申し上げます。


お陰さまで『やっぱり神戸はモノがちがう』は
ご好評をいただいているようで
重ねて御礼申し上げます。


取り急ぎ、御礼とお詫びまで。

失礼いたします。
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『やっぱり神戸はモノがちがう』キャンペーン告知。

2007/11/16 10:47
前にもお伝えしたように、
今日は『やっぱり神戸はモノがちがう』のキャンペーンを行っています。

◎ジュンク堂書店三宮店 11:30〜19:00

◎海文堂書店 13:00〜17:00

★お買い上げ頂いた方に、中面でも登場する
 元町商店街の老舗あられ[花見屋]さんのおかきを差し上げます。
 ただ、数に限りがございます。先着順ゆえ、お早めにお越し下さいね。

 
 
青山の予定は、海文堂書店さんへ3時半過ぎからお邪魔し、
5時前後にジュンク堂書店三宮店さんへ。
こちらには6時過ぎまでいると思います。

今日は寒いようなので、
皆さんも重ね着してくださいね。
青山も、がんがん着込んで出動します。


よろしくお願いいたします(ぺこり)。



そうだ、海文堂書店さんに行かれる方、
お腹が空いている場合は南京町[SO-HEY]さんへぜひ。
(ていうか、自分が行くつもり)

今日みたいな寒い日は、アツアツのミンチカツがきっと美味しいはず。
[SO-HEY]さんも、『やっぱり神戸はモノがちがう』の
「びっくり神戸検定」コラムに登場しています!
お店の詳細などはこちらをどうぞ。
http://yummyao.at.webry.info/200710/article_13.html

地図↓
http://www.walkerplus.com/kobe/gourmet/DETAIL/V-KOBEX-2RTAL253/mapN/
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迷える可愛い後輩子羊に(同時にあたし自身に)。

2007/11/16 10:16
昨夜、悩める子羊から久しぶりのメール。
かかわったのは一瞬だけど、
あたしには可愛い後輩の一人に勝手に思ってるヤツなので
みのもんたばりにズバッといきたかったが、
その質問内容こそがズバリ
あたし自身が自問自答しながら前に進んでいることだったので、
そんな風にしか答えられなかった。


でも、そんな風に大きい問題をぶっ立てて
悶々となってるということは、
きっと自分なりの回答が見つかると思う。
問題を立てられない人間の方が、いまは多いんだから。


あたしもいま、日々、
切実な人生の階段を危なげにぎしぎしと歩いている。
果たしてそれは上り階段なのか下りなのかもわからない。
あまりに速度が遅いからだ。
でも、いまはそういう時期で
焦ると階段を踏み外しそうになるってことだけはわかるので
とにかく、小さな一歩を踏み出すしかない。

 
時々、好きなことやれていいよね。
とか、
好きなことがみつかっていいよね。
とか、
手に職があっていいよね。
などと、言われることがある。


その度に、あたしは思う。


好きなこと?
はあー??


見つかる??
へー??

手に職?
オッパッピー!?


あたしはいま、書いたり編んだりして
生計を立てている。
つまり、生きていくためにする仕事なのだが
それは「好きなこと」というよりも
「それしかできないこと」に近い。
このご時世、食べていくのは大変で、
食べれるほどに仕事しようと思うと
「好きなこと」ではないこともたくさんある。
と同時に、好きだからできること、でもある。


それと、手に職、つまり技術的なことがあっても
職場がないとそれではおまんまは食べられないってことだ。


世知辛い話なんだけど、
仕事っていうのはそういうもんなのだ。
だからこそ、勝手に夢見たり、楽しげにやれるかが重要で、
そゆのが実は一番重要な能力だったりもする、
とあたしは思う。


あたしはどちらかといえば
崖っぷちをどきどきしながら歩くのが好きで、
きゃーきゃーとお祭り気分なのも好みの味だ。
だから、強風で吹き飛ばされたりしないように
体調管理に気をつけたり、
ときに道連れを巻き込んで
お祭り気分に拍車をかけてみたりもする。


でも、崖っぷちなんて歩かなくてもいいんだ。
ぜんぶ、自分が選んだ道なんだ。
常にそう思う。


ときどき、休憩したらいいやん。
ときどき、崖の横にある峠の茶屋でうまい団子食って
お茶をずずずと飲んで
違う崖っぷち歩いてる仲間と一服したらいいやん。
いやになったら、もう違う道選んだらいいやん。


ヤツのことを思いながら
あたしは自分自身にも思う。


あたしの特技は、自分を甘やかすことができるってことだと思う。
ルールとしては、自分に対しての礼儀で、
自分を言い負かす言い訳をきちんと考えるってことなんだけど、
言い訳が次の一歩を決めることも多かった。


自分に言い訳してみると
意外と自分の可能性が広がったりするのも面白いよ。


そんな感じで、またね。




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そんなグーグルに騙されて。

2007/11/15 15:10
ブログに勝手につけられる広告にはいつも
「ごるぁあ、誰のゆるしえてそがいな勝手なことしよんじゃぁ」


と、小さな胸を痛めて、こっそりと腹を立てていたけれど、
今日ふとみると、
「仁義なき戦い−藝術大全」
仁義なき戦いの隅々まで徹底 解剖。邦画の復興はここから始まる。
http://summaars.net/061.html

というものがそこにあり、
ついついのぞくと、思いの外長い時間滞在してしまった。


もちろん、グーグルにしてやられた感はある。


でも、まあ、しつこく書いてきた甲斐があった。
と思ったことも事実だ。


出演のひとり中村英子についても書かれており、
あたしはひょんなことで何回か顔を合わせたことがある
中村英子の娘さんのことを思い出した。
もう10年ほど前のことだけど。


向こうはもう覚えていないだろうけれど、
ものすごい美人だったことは鮮明に覚えている。
お母さんは「別嬪」だけど、彼女はシャープな「美人」だった。
まだ二十歳そこそこか手前だったと思うけど、
腰の据わった大人っぽい雰囲気も印象的だった。


さておき、
グーグルにはめられた「藝術大全」というサイトだが、
最終的に「何かを買わせる」類のモノではない。
なんで儲けるの?
あたしは、いつまでもネットビジネスにどうも、うとい。
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『やっぱり神戸はモノがちがう』表紙&神戸への願望。

2007/11/14 17:34
えと、『やっぱり神戸はモノがちがう』が搬入されました。


発売は今週の金曜日の16日です。
こんな顔で、書店にて並ぶこととなりました。
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これは、中でも紹介させていただいた
元町高架下に戦後すぐよりある[ミスターボンド]という
アイビーというかアメリカンというか、
神戸トラディショナルなショップのオリジナルシャツの柄です。


お借りするときに
ご主人の岡さん(2代目)が
「この柄のボタンダウンに紺ブレを着るのが
神戸では定番でしたよ」と教えてくださいました。


本当に、神戸っぽくてスマートなんだけど
トラディショナルで肩の力が抜けた感じが私もいいなあと思います。


この本は、いろんなところにこうした神戸ならではの話があって、
見えているその奥に、実はいろんな物語が広がっています。
欄外の「びっくり神戸検定」にも、
地元人でも知らないようなカルトコラムが入っていて、
まあ、知ってても役に立たないけど
歩いていると思い出して楽しいかもしれません。
そんな風に、「なんか面白い」と
思ってもらえるような本になったと思います。


発売キャンペーンなどは、
こちらをご参照ください。
http://www.140b.jp/blog/2007/11/post_99.html
青山は、4時過ぎに海文堂書店さん、5時過ぎに
三宮ジュンク堂さんにお邪魔したいと思っています。
見かけたらお声掛けくださいませ。


買って帰れるモノを中心に、
神戸でしか観られない風景やシーン。
そして、地元人の自慢するような超ロコ仕様の店など
お馴染みの店や人から、
ほとんどメディアに登場したことがないものまで、
ぱらぱらとページを捲ると
なんか「やっぱり神戸って違うよね。いいよね」と
言ってもらえたら嬉しいです。


別に神戸はお洒落とか上品とかそういうのではなくて、
といっても、ベタだとかB級とかそういうのでもなくて、
「なんか」という曖昧なニュアンスなんだけど、
やっぱり明らかに違う。
そういうのは、一言では言えないし、
1冊かけても言い切れない。
だから、やっぱり神戸は街に奥行きがあっていいなあ
とわたしは思います。


というのは、実はどの街にも言えるのかもしれず、
わたしはたまたま神戸に住んでいるので、
張り切って地元自慢として、そう言うのかもしれません。


そして、今回は意図せず結果的に
神戸市街地でいうと元町が極端に中心の舞台となり
「港町神戸」が色濃くにじむことになりましたが、
それは実は願望でもあります。


本の中でも登場する
三宮の磯上公園横にある
外国人倶楽部の「神戸レガッタ&アスレチック倶楽部」は
日本のスポーツクラブの発祥の地であり、
それももうかっちょいい建物をいまも残している訳で
しかもそれがきちんと稼働している(ランチはビジター以外もOK)。
にもかかわらず、取り壊しの危機にさらされ
現オーナーさんが踏ん張っておられるとかいう話も耳にしました。


震災で旧き佳き時代の建築の多くが
姿を消した神戸で、かろうじて残った建築を
なんで潰そうとするのか意味不明。


現神戸市庁舎のちょうど正面あたりに、
かつて[キングスアームス]というパブがありました。
石原裕次郎主演の日活映画『夜霧よ今夜も有難う』では
重要な舞台としてロケ地にもなりました。
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画像


今はもう、その映画でしか観ることができないその建物は
かつて進駐軍がB&Bのような宿泊施設としても使っていたと聞きます。
そんなことを知らなくても
むっちゃカッコええ店やったなあーという空間でした。


震災をくぐり抜けたその建物は、
所有者が上物は関係ないけど土地を売却したがり、
当然のことながら店は潰され更地になり
今は、マンションになりました。


その当時、生まれて初めて宝くじが当たって
店ごとその土地が欲しいと祈りましたが、
当たったところで、3億では足りるわけもありません。
しょせん宝くじなど当たったところで、
夢も買えん。

残念ながらそういう世の中なので、
この先あれやこれがどうなるかは分かりませんが、
せめていま残る旧き佳き建築ぐらいは残していってもよくない?

と誰に言ったらいいのかわからないので、
とりあえずここで言っておきます。


街の財産は、街の人間で守るべきだとわたしは思います。
建築だけでなく、店もそうです。
いや、店や人が基本にあって、その先に街がある訳ですから。
みんな張り切っていこーぜ。
そんな思いも込めて、作った本なのでした。


あー、興奮してしもたがな。


神戸市の偉いさんや兵庫県の偉いさんが
このブログを読んでいるとはまったく思いませんが、
その娘さんとか息子さんでもいいから読んでくれてたら、
街の建築物を大事にしてくれ、とお父さんにお伝えください。
まあ、そんな人が読んでるとも思えないけど。
やっぱり他力本願はあきませんなあ。
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やっぱり仁義なき水曜日(またかよっ)。

2007/11/14 10:55
再び喉が反乱。
大事をとってバレエのレッスンはお休みの電話。
あたしはいつの頃からか、無理をしなくなった。
そゆのって「大人っぽい」ような気がする。


むかしは、背伸びをして無理をするのがことが
「大人っぽい」だと思っていたけど、
全く逆だとわかっていないあたりが「子どもっぽい」のだ。


だから、「子どもっぽい」時代はなんだか切なくて痛くて
かけがえのない時間だったんだろうな。
大人っぽい人間って、可愛げないしね。


とかいうことはさておき、
今日はちょこっと原稿書くのと、校正をやり取りするのと
入稿データを送るくらいなので、
夕方あたりからは時間がたっぷりあるはず。


そんなあたしの目の前には、
4枚のDVDのケースがカタカタと音を立てて
積ん読書籍の上で、ジェンガとなっている。


積ん読の山頂にはアマゾンの中古で手配した
『実録「仁義なき戦い」外伝 血と抗争の鎮魂歌』。
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4枚のDVDとは…
『激動の1750日』
『新・仁義なき戦い(1974)』
『新・仁義なき戦い「組長の首」(1975)』
『新・仁義なき戦い「組長最後の日」』
『その後の仁義なき戦い』


いや、違うの。あたしが借りたんじゃないの。
波止場の酒場であるムーンライトのテツ兄が
「これ見んない」ってよこしてくれたの。

わしゃあ、兄貴についていきますけん(涙)。


テツ兄さんは言いました。
仁義はもちろん深作監督のやっぱりあの4作だけど、
まあ、見といても損はせんじゃろうと。
下のもんに愛情の深い兄貴を持って、
わしはほんま幸せもんですけん。


そんなテツ兄さんとあたしを見ていつも、
ヒサミ姐さんは「あははは」と笑ってあたしに盃を出してくれます。
あたしの体はここ数年、ヒサミ姐さんの芋焼酎のソーダ割と
テツ兄さんのピザと出来ていて、
あたしの脳細胞のタンスの引き出しを開けると、
テツ兄さんから聞いたアンダーワールドかつワールドワイドな知識と
ヒサミ姐さんから借りた縦横無尽の書籍の旨みが
ぎっしりとそこに詰まっています。


でも、いろんなものが詰まりすぎて
あたしはいつも探し物を見つけることができず、
同じようなものをどこかで仕込んでくるので、
結果、タンスの中は、「またこれかいっ」という
暗めの色目のものでいっぱいです。


あたしは、そんな自分の偏ったタンスが大好きです。


というわけで、
あたしは観るべきもの、読むべきものをわんさか抱え
とにかく早く仕事を片付けてきんない。
という仁義なき水曜日。
ズンズンズンズンズンズン…


念のため言っておきますけど、
仁義ネタ、まだまだ続くよ(たぶん)。



それと、どうでもいい話だけど、
昨日、『実録「仁義なき戦い」外伝』を巡り勃発した抗争の話。


あたしがお腹をグルグルと空かせながら待っていた相方が帰宅して
ようやく遅めの夕飯時のこと。
皿が並ぶや、
相方の右手には箸、左手には『実録「仁義なき戦い」外伝』。

「兄弟、食事時に本読むこたあないでしょう」

「なんやとこらあ、メシ喰うときくらい好きにさせたれや。
そないなことまで言われなアカンのかい」

「えっ、そらそうでしょう。
兄弟が帰ってくるの待っとったんですよ。
それが嫌なら盃返して、どこなと一人で食べにいきない」

「まあ待てや。そやけど、お前モンヒロシやぞ。
他とは話がちゃうやろ。
ほたら何かい、お前はモンヒロシはどうでもええ言うんかいっ」

「まあ、そないなことは言うてまへんがな。
モンさんなあ、どうでもええことはおまへんなあ…
いや、そやけど後にしてもろたらよろしおま。
とにかくご飯すませてくんない。
モンヒロシは後からでも間に合いますさかい」

「殺生やのぉ…」

そんな風に抗争は終結したんだけど、
うちはいま、広島弁と河内弁と泉州弁が混じってややこしい。
ていうか、根本的にどっか他の部分が
ややこしいんだと思うけど。



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極私的な気まずい話。

2007/11/13 12:09
毎朝のネットパトロールで、
行きつけのブログが更新されていないとつまらないし、
方々でやたらと面白いのが更新されていても
ついついミルクティーを飲みながらのんびりしてしまう。


今日は、あたしが文章に胸きゅんでラブしている、
というようなニュアンスの時間にいるような男・マツケンさんの
ちょっと前からブログに切り替わった『天満放浪記』を
のらりくらりモグモグと反芻してしまっていた。
てか、もうこんな時間じゃないか。
気まずい。


「お好み焼き屋でオンザロード」の話は、
気まずさがツボに入ってクセになった。
http://bar-trilce.no-blog.jp/tenmablog/


マツケンさんは、酒場で飲み仲間にしてもらった人なんだけど、
本人には言っていないが、遠い昔にあたしが惚れていた男に似ている。


ソイツはイギリスに3カ月弱滞在していた頃に、
10代の女らしく好いた惚れた腫れた生きるの死ぬのとやっていた男で、
背もそこそこでのっぺりとした顔はまるきりアジアンなんだけど、
日本人のダメ男特有の優柔不断さが「優しさ」と勘違いされ
やたらと外人の女にモテていた。


夕暮れ時になると
「ケンージ、今日ヒマ?」とどこからともなく女たちが現れ、
ブライトンビーチのピアにデートに出掛ける相手は、
やたらと気のきついスペイン女、
やたらと噂話が好きなスイスフレンチ女、
ブルネイ人の可愛い子ちゃん…。


あたしは唯一の武器である日本語を駆使し、
どうにかケンジの心は無理だから時間だけでもと奪い取っていたが、
あたしのそもそもの目的である語学遊学からすると、
あたしこそ外人の男と遊ぶべきだった訳で、
あたしが上達したのはケンジの故郷の名古屋弁だけだった。


まあ、そんなことはどうでもいいんだけど、
親にとったら金返せって話なんだけど、すいません。


ともあれ、マツケンさんを見ると
なぜかケンジを思い出すのである。
いや、容姿は似てないんだけど。


マツケンさんは外大で教鞭をとりながら
ラテンの文学を研究されているんだけど、
あたしにとってラテンとは、なんていうか、愛が広い。
ラテン文学をやろうなんて男は、愛が広すぎて
それはつまり、やや危険な男であるように思われる。


もはやあたしは危険な男をまたたびとするには年を取りすぎて、
だからこそそれがまたたびであると冷静にわかるわけだけど、
あたしはマツケンさんに北新地の酒場で遭遇する度に、
ケンジがかつて両手に外人の大輪を咲かせていたように、
グアテマラ人の陽気な女たちが彼の両脇で不敵に微笑んでいるように
錯覚というか幻覚を見てしまうのだ。


単にラテン文学をやってるってだけでなく、
実際にラテン文学やってる男特有の危険な優しさが
マツケンさんの半径1m圏内には、
優柔不断にふわふわと漂っているようにも思われる。
いや、思ってるだけなんけどね。
そもそもラテン文学やってる男特有もなにも、
あたしは他には知らんけど、って話なんだけど。


つまりそのような、根拠のない単なる勝手な妄想と、
あたしのロングロングタイムアゴーな恥ずかしい恋バナなどを
こうして暴露してしまったいま、
次にマツケンさんに会うことを想像するだけで、気まずい。


気まずいマツケンさんと、より輪をかけてきまずいあたし。
黒川さんと前川さんに助けてもらうしかないわな。
ていうか、今日の話なんか、その二人にしかわからへんわな。


皆さんのお時間取ってしまってすいません。
なんだか、それも気まずい。



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「親の役満」或いは「大三元の女」と人は呼ぶ。

2007/11/12 10:26
お天気のいい日曜日、
あたしはついに役満の女となった。


麻雀を始めて、早いものでそろそろ2年。
いまだに点棒の計算はおろか、役の数え方もマスターせず
それはどう考えても怠慢だろうと我に返ってよろよろと倒れた先で
待っていたのは「大三元」。


チュンと鳴き はっ(発)とポンして 白つもる
まさかそれとは 親の役満   詠み人・ゆみこ


あー、麻雀やめなくて良かった。


甲南麻雀連盟の御影コロシアムで
あたしは西原理恵子の「役満ダンス」を踊りたかったが
誰も知らないと恥ずかしいので、やめた。
ちなみに、西原さんの『まあじゃんほうろうき』は
あたしの麻雀バイブルの1冊で、
こんなものを熟読しているから勝てない、ともよく言われる。
画像




とかいう話よりも、
役満上がってもその半荘勝てなかったという
死闘が続行されていたので、
役満ダンスなど踊っている場合ではなかったのだ。


あたしの親っさん大三元の少し前に、
同じ卓を囲んでいたドクター佐藤が「親の三倍満」で
ごっそりとあたしたち子どもから搾取していた。
というか、その前から、小刻みでも年貢を納めていた。


親の役満女のあたしはなんとか大半を取り戻したけど、
それでもまだ凹んでいて(どんだけー)
結局、オーラスもドクターが「ま、軽く上がりますね」などとぬかされ
本当に軽やかに上がって、あたしは千点差で敗北。撤退。
2位でプラ36。
氷点下のだいぶと下で凍えることとなり飢えに飢えた
だんじり親分と平尾くんからは、あやうく一揆が起こりかけていた。



あたしは、この役満で
役満は上がれるときは上がれるもの、努力の先になし。
ということと、
役満上がっても、勝てるという訳ではない。
ということを知った。
人生を前に進むということは、なんだか切ないものだ。


ともあれ、大きな収穫もあった。
中・発のポンを目にして、
「まさか!」とどよめいた観衆を前にあたしは動揺を隠し続け、
背後に回って手を見ようとしたカンチキを見事阻止したのが
役満の道への勝因だろうと思っている。


手を見れば必ず「わーわー」と無邪気に叫ぶカンチキに、
緊迫したその牌の興奮度をばらされて困る。
ていうか、まあ手はばれてるけど「ほんまに狙ってるんや」とは
やっぱりばれたくないのが人の子。


思えば、同じ卓を囲んでいても、
カンチキには何度もそのような目に遭わされてきた。

いや、背後ではなく隣なのに、リーチをかけると
「青山さん、これでしょ。西。これは絶対あかんわ」と
頬を赤らめて嬉しそうに叫ぶカンチキ。
しかも、「ずばりその通りですがな!」ということ多々。

ヘタ釜という名の煮えくりかえる腹の中、逆ギレち近い状態で
「ぶっ殺す(@町田康)」と思っていても気が弱いから言えず
「どうかなー。へへへ」と苦笑するあたし。
そして、流局。
リーチ棒だけでも返して、ねえ、あんたお願いだよぅ。


もちろん、そのようなことは違法ではない。
そもそも、たぶん同じ卓で誰もが知っている事実に近い。
それほどにしょぼい「待ち」であることがほとんどだからだ。

しかし、黙っておればよいものを…
あたしの心のささくれを何度剥がしてきたことか、カンチキ。


役満を上がったことよりも、
もしかしたらカンチキ阻止(でもないけど)の方が嬉しいかも。
苦手を克服した今、もう今後、
カンチキに負ける気がしないのであった(黒笑)。


ともあれ、甲南麻雀連盟の皆さま
昨日も楽しい時間をありがとうございました。
内田先生のお家にも、いつもながらほんと長時間お邪魔しまして
恐れ入ります&深い感謝。
たくさんのええシャンパンやワインにも感謝。
しかし、昨日は飲み過ぎた。
そういえば、最も泥酔した半荘にもカンチキに搾取されたことを、
今朝思い出したのであった。
もう負けないから、水に流すけど(再び黒笑)。


あの、こんなこと言うのなんなんだけど、
あたしは、コツコツ積み上げてリーチかけて
タンピン三色をツモって、表のドラが1発と
裏ドラが頭の2枚にのるような手の方が
役満上がるよりも嬉しい。


役満の方がそりゃ好きだけど、嬉しさの種類が違う。
あたしは自分が農耕民族体質だと実感した。
とか瞑想していたら、内田先生に『昭和の劇』を
お借りするのを忘れてしまっていた。
嗚呼、鳥頭に仁義なし。







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『時には娼婦のように』のち、やっぱり仁義。

2007/11/10 14:39
昼に上にぎりセットを食べる。

赤だし、小鉢も付いている。

あたしは箸をパリンと割ると、いつも一瞬迷い
その迷いを誤魔化すように赤だしをずずずとすする。
その度に、あたしは自分が
なんてしょぼい人間なんだと情けない気分になる。

本当は、いきなりトロからいきたい。
あるいは、軍艦からこぼれ落ちそうなイクラか
いや、かんぱちでもいい。

にもかかわらず、
トロからいくなんて鮨のわかってねえ女だねえ。
板前さんのチラリ目線がそんな風に言ってそうで、
握りの上空をあたしの箸は迂回しながら
赤だしで一時停止。
迷い箸なんて、無粋な女だねえ。
板前さんの心の声を誤魔化すように、
赤だしを勢いよく飲んでたてたずずずという音に
板前さんが眉をひそめている、ような気がする。


あたしのような小心者の女は、
鮨屋に行くべきではないのだ。


という話ではなくて、
あたしはいつも好きなものを後回しにするクセがある、
て話なんだけど。


つまり何が言いたいかっていうと、
ネット注文した日活ロマンポルノの『時には娼婦のように』の
VHSがいまあたしの目の前にあるんだけど、
あたしは一向にビデオジョッキにそのテープをガシャリと入れて
リモコンの再生のボタンを押すことができない、てことだ。


土曜日出勤で、のんびり煙草を吸う相方を、
早よ行って早よ帰らんかいな、と蹴っ飛ばして追い出したのも、
あたしが偉そうに言い放ったような
「仕事ははよしてはよ終わるのができる男っちゅうもんや」
という正論によるものではなく、
一刻も早く一人きりになり、
ロマンポルノを観ないと原稿が書けん、という理由によるものだった。

すまん、相方。
でも、二人でしたくないでしょう。ポルノ鑑賞なんて。
昼下がりに似合うのは情事だけで、
して許されるのはヘップバーンとゲーリー・クーパーだけだろう。


とかなんとか強引に引っ張って行くのも、
早く観たいけど、勿体なくて観られないからなのだ。


あたしの将来の夢、ていうか、来世の夢は作詞家で、
それも昭和の歌謡曲の作詞家だから、もはや前世の夢に近いけど、
それも、なかにし礼先生に最敬礼、なので
なかにし礼主演の『時には娼婦のように』は勿体ないというか
畏れ多いというか、観たいけど実は観たくない、
というのが正直なとこだ。

エロティックにもほどがある歌詞、
妖しげなメロディ。
作詞作曲に脚本を書いて主演までしてしまうなかにし礼先生…
ある意味さぶい、さぶすぎる。


観てみたいけど、観たくない。
先生のそんなとこ。


あたしは、赤だしの代わりに
太平洋マスターズのゴルフでお茶を濁し続けているのであった。

押して、誰か再生のボタンを押して。
画像


ごめんね、三木さん。締め切りだよね。
バカバカしいひとときを
ゆるしてOH-OH-OH-OH-


時には娼婦のように淫らな女になりな
真赤な口紅つけて黒い靴下をはいて
大きく脚をひろげて片眼をつぶってみせな
人さし指で手まねき私を誘っておくれ
バカバカしい人生よりバカバカしいひとときが
うれしい OH-OH-OH-OH-
時には娼婦のようにたっぷり汗をながしな
愛する私のために悲しむ私のために

時には娼婦のように下品な女になりな
素的と叫んでおくれ大きな声を出しなよ
自分で乳房をつかみ私に与えておくれ
まるで乳呑み児のようにむさぼりついてあげよう
バカバカしい人生よりバカバカしいひとときが
うれしい OH-OH-OH-OH-
時には娼婦のように何度も求めておくれ
お前の愛する彼が疲れて眠りつくまで

作詞・作曲/なかにし礼 歌/黒沢年男


そないうたら、黒沢年男ちゅうたら、
広能んとこの若いもんちゃうんか。
画像


こうなりゃ、お前もとことん腹を決めえ。のお。

大久保さんの言うとおりにしますけん、
こらえてつかあさい。
わしがイモひけばいいじゃない。

ま、落ち着いたら二人で飲みないよ。

そっちとは飲まん。
死んだもんに、すまんけえのお。


てか一人仁義ごっこやってる場合じゃないけん、バカバカバカ。
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『街場の仁義論』。

2007/11/09 12:43
取材に出ようとあたふたして、ふと手帳を見ると
やっぱり1時間勘違い。思いもよらない時間が出来たので、
ネットでいつものパトロール。



140Bブログが更新されていて、
大迫くんが東京の塩梅報告
校正、お疲れさまー! エイ出版のご担当の方にも感謝。
中島社長、ありがとうございまーす。
で、小田嶋隆さんとの打ち合わせも順調にいったようで何より(喜)。
むっちゃ楽しみですなあ。


という場を作ってくださった平川克美さんと、
どうやら書籍の話が進んだようで、
『街場の資本論』って(笑)。
それは、面白くないわけがない。
内田先生も勝手に巻き込まれていたようで、
ていうか、そもそも中心におられるわけだし。


あたし的には、
平川克美さんと内田樹先生なら、
『街場の仁義論』書いてもらいたい。
いや、相当読みたい。


『街場の資本論』のあと、いかがでしょうか(笑)。


でも考えてみると、
平川克美さんなんてブログのほとんどが「街場の仁義論」で、
内田先生のブログの多くは「街場の教育仁義論」になっている。


とかなんとかつぶやいてないで、取材に行ってきます。
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仁義なき時代。

2007/11/09 10:37
コメントで、金村先輩が
布施の「リオン座」という映画館のことを書かれていた。


垂水にも、むかしそういう映画館があった。
商店街の外れの、駅前なのに路地めいたその映画館は、
隣には新興勢力のダイエーにやられて年中がらがらのジャスコ、
すぐ横にサンジェルマンかなんか言うスナック(年中カウンターレディ募集中)、
トイ面には畳屋さんがあった。


今でも畳のい草の匂いを嗅ぐと、
昼下がりにえらいことになってる若奥様の絵を、あたしは思い出す。


映画館もジャスコも畳屋もサンジェルマンも、
みんな駅前再開発で姿を消し、ダイエーも時代とともに負けて去った。
再開発により駅前にそびえるマンションに和室は申し訳程度にしかなく、
畳屋は畳とともに消えていった。


あたしが子どもの頃カウンターデビューを果たした
お好み焼き屋「梅吉」があった商店街の延長にある小道には、
ビストロブームのずっと前からある「ビストロはねだ」が健在で、
小学生のときに大好きだったミックスグリルもまだあるはずで
年季の入ったロウサンプルの並ぶガラスケースを見ると、
なんだか甘い気分になるのは、
そこにあたしの大人への憧れが詰まっていたからだろう。


『仁義なき戦い』の舞台となった昭和30〜40年あたりに、
あたしはまだ生まれていないんだけれど、
文太と旭とみきおがだべる喫茶店や、
車が疾走する横に現れては消える町並みなど、
なぜかとても懐かしい。


あたしの父親がやってた垂水の駅前のパチンコ屋には、
文太のような角刈りの男もたくさん働いていて、
店に寄って父親の居場所を尋ねると、
文太な角刈りが、いつも怒鳴って「事務所や」と教えてくれた。
機嫌が悪いから怒鳴るのではなくて、
パチンコ屋の店内は怒鳴らないと声が聞こえないから怒鳴るのだ。


仁義なき男たちが怒鳴ったりカチこんだり詰めたりするのも、
やっぱり理由があるんだろうなあ、とあたしは想像するのだった。


それにしても、
昭和には、パパヤパヤなドレスを着た女がよく似合う。
そんな女はビリーで腹筋が割れてたりしてなくて、
細い骨に薄いのにむちりと纏われた柔らかい脂肪がエロい。


北新地を歩けば、
今でもそういう華美ではないのにエロい女が着物を着ていて、
男というのは変わらないもんだなあと思ったりもするが、
よく考えると北新地でそんな着物女の手を触っているのは
昭和を駆け抜けてきた年代の男たちなのだから当然か。


あたしが北新地トラディショナルと思っている感覚は、
つまり昭和のものなのかもしれない。


うわ、朝から酒くさっ。
さっさと仕事しよーっと。



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仁義のちポルノ。

2007/11/08 10:47
TSUTAYAの水曜レディースディで借りた
『仁義なき戦い 完結編』も面白かった。じーん。


しかし、松方弘樹や川谷拓三があれこの人ちゃう人やったのに
と混乱ショップなのと、
カツトシは宍戸錠じゃなくて千葉真一じゃないと落ち着かないなど
西加奈子さんも『ミッキーかしまし』で書かれていた通り、
『仁義なき戦い 頂上作戦』までの4作を
あたしも『仁義なき戦い』としたい。


ちなみに、あたしは『仁義なき戦い 代理戦争』に
一番強く惹きつけられる。


ヤクザの仁義のなさというか、システムというか
もはや任侠道ではない経済ヤクザの本質的なところが
もっともよくわかるからかもしれない。
金子信雄の山守、田中邦衛の槇原がその最右翼だけれど、
早川の「あの外道」ぶりも、ヤクザ社会ではようある話なんだろう。
映画の中で、みんなすぐに「あの外道」と言うんだけれど、
「極道」の「外」道って、相当に外れた場所で、
社会的にはもはやどこにあるか見当がつかない。
ていうか、外道よわばりされた極道は、
みんな殺されて外れにもいられなくなっちゃうのだった。



さて、今日明日と迫る映画コラム締め切りなんだけど、
もちろん、1本のお題は『仁義なき戦い』。
もう1この連載は、BBTVの番組案内誌『BBTVマガジン Paper View』で、
前にも書いたように今年は日活ロマンポルノの50周年だから、
その作品を通して昭和について書かせてもらっている。
なので、毎月1本必ずロマンポルノを観るけど、これが実に面白い。


さらに、なんと今月のお題は『時には娼婦のように』。
主演はなかにし礼さんなのだ。
もうこれだけでショッキング極まりないのだが、
なかにし礼さんの歌詞の情念の世界を小沼監督が映像化って、
観るのが恐れ多い感すらある。
昭和53年度作品。
昭和ってほんまええ時代やったんやなあ。


日活ロマンポルノを観ると、
いつもそこには本当にロマンがある。
今のアダルトがどんなのかよく知らないけど、
ロマンなんて必要とされていないような勝手な想像をしている。
ロマンって、気恥ずかしいし、格好良くないけど、
だから切なくて愛おしい。
ポルノには、そういうぐちゃぐちゃとねじれた感情がないと
ただの出し入れの話になるというか、話にもならない。
そして、情感もなくなる。
究極的に性的な行為は単純極まりないからこそ、
やっぱり複雑でこそ、人、だろうとあたしは思う。


日活ロマンポルノで、
もがいたり苦しんだり狂ったりする男女をみていると
実に人間的だなあとふと思う。
結局のところ、みんなその性の苦しみから脱出したがっていて、
だから悶々となるわけだけど、
あたしもつまり性的なことなんてどうでもいいじゃないと思う。
ポルノを観れば観るほど余計に思う。
そう思わせるロマンポルノはやっぱり逆説的にすごいと思うのだ。


なんてあたりを、も少しまとめて書くことにする。
今日は、仁義とポルノの締め切りときどき鮨取材。
あたし、またずいぶんと遠いところに来てしまった感に包まれる。



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バレエと三宅先生と『長田本庄軒』。

2007/11/07 15:38
表紙の色が思うように出ておらず、少々どきどき気味だが、
『やっぱり神戸はモノがちがう』あたし的に校了。

気になることがない、ことはない。
ただ、どこが気になるのかというものではなく、
どこかが気になってないのじゃないか、と気になるのだ。

とかなんとか書いていたら、
表紙の若干の変更案件が勃発。
大迫くんとツムラさんが既に手を打ってくれている案で
あたしも「いいと思う」の返信。
大迫くんが言うとおり、「この期におよんで」の変更だけど
致命的な訳でもないので、こういうのは軽やかにスルー。
ほんとうは、ちょっとだけ「うぅ」て思いもあるけど。


編集のバタバタと体調フリオで3回もぶっちぎった
クラシックバレエのレッスンへいそいそ。


ちょっと前に三宅先生に足の付け根を触ってもらったせいか
体の軸が自分でどこかよくわからない。

あたしは生まれて、いや、中学のときにバスケをしてこの方、
ずっと「X脚」だと信じていた。
足を揃えて立とうとすると膝が先にくっついて
足先は離れてしまう。
バスケのときに、ディフェンスで膝を内に入れて中腰になり、
そのまま、膝をのばしたように、膝はインに入り込む。

『an・an』や『MCシスター』の体型別コーディネイトでは、
必ず「X脚」「いかり肩」「固太り」「大柄」を参考にしてきたものだ。


しかし、三宅先生はおっしゃった。
「これはX脚じゃないですよ。
太ももから、足の出方が前にずれてるだけだもん」
いや、こんな仰られ方じゃなかったと思う。
あまりに動揺して、勝手にそんな風に理解しただけなのだ。


バレエの先生すら「あおやまさんはX脚だから」と連呼していたのに
三宅先生にかかれば、30年弱のあたしの常識なんて
簡単に覆されたのであった。


というわけで、そのズレを触っていただいたせいか、
なんだか前となにかが違う。
思ったように体が動いていない。
それは久しぶりに体を意識して動かして初めて気が付いたけど、
ここんとこ、坂道を歩いたりしていて、
前なら必ず痛くなった太ももの外側の付け根が
どれだけ長時間駆使しても、全く動揺しないことにも気が付いた。


三宅先生、ほんとすごすぎる。
さらに言うと、これは「いつのまにか」としか言いようがないけれど、
朝起きた時に泣けた腰痛もない。
固く冷たく感じたマットがふんわり優しげにすら感じられる。
三宅先生、すごいにもほどがある。


というわけで、
バレエのレッスンで気が付いたことなどあったけど、
その話はまた。



代わりにといっちゃなんだけど、帰りに寄った
ずっと行って見たかったセンタープラザ地階の
焼きそばとモダン焼きの店の話。
画像


このサイトに詳しい写真がありました。ほら、あたしって食べるだけの女なもんだから…。ちなみに、このサイトのモダン焼き写真にはマヨネーズがかかっているけど、それはお好みでトッピングしたものだと思う。あたしは、お好み焼きにマヨネーズを勝手にかける店だけにはいかない。花ガツオもダメだ。だから、大阪ではほとんどお好み焼きを食べない。大阪のお好み焼きは、あたしには合わない。


店構えの通り、屋台のようなノリで楽しい。
味もそんな感じで、
職人めいたおばちゃんやお姉ちゃんたちを見てるのも面白い。
この『長田本庄軒』はウリにしているのか、
或いはトリス・バーのような直営店なのかわからないけど、
オリバーソースを全面にプッシュしている。

ソースは好みで「普通(家庭のとんかつソースレベル)」に
泥ソースをプラス1、プラス2…と辛さをオーダーできるシステム。


あたしは初めてだったので、
この店の看板でもある「ぼっかけ玉子モダン」にした。
ぼっかけって言うのは、神戸のお好み焼き、
それも西方面でポピュラーな具で
「スジとこんにゃくの煮たやつ」のこと。

ちなみに、あたしの生まれ育った神戸の西の垂水では、
単に「スジコン」と呼ばれ、「ぼっかけ」とは呼ばない。
長田(ながた)界隈だけなのかな、その呼び名は。


自家製の焼きそばの麺は、もんのすごくぶっとい。
生麺を茹でたてで使うのだが、茹で釜は給食室のそれのようで豪快。
そのむっちりとした麺に、濃度の濃いソースがでらでらと絡む。
で、でらり焼きそばが焼き上がると
おばちゃんはそれボールに入れて、生卵とぐちゃぐちゃまぜる。
生カルボナーラと化したそのぐちゃりぬらりソース焼きそばを、
溶かした小麦粉のお好み台でサンド(モダンね)する。
仕上がりは元気いっぱいの風体のモダン焼きで、
あたしは今もお腹いっぱいで650円。


そりゃ、味でいうと、
あたしの好みに対して完璧な店がほかにあるので
また話は別になるかもしれない。
けれども、あたしの宿痾であるカウンター体質と、
鉄板からそのまま食べなきゃお好み焼きじゃないし、
その鉄板がぬるいと不機嫌になる上に、
やたらと分厚いお好みには敵意を感じるあたしとしては、
「お祭り気分で食べる屋台みたいでなんか楽しい」店だ。


長いLの字を描くカウンターの、
おばちゃんがテコをカンカン鳴らす高温鉄板に配置されたので、
あたしのモダン焼きは、最後の方はカリカリにもほどがあった。
それも、良かった。


三宮センタープラザの、
むかし、『ミッチャン』があったとこのエレベーターから降りたら
少し東。
三宮市場のすぐそばのあたりに行けば、
ソースの匂いがするからすぐにわかると思う。



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さまざまな別れ。そしてタンゴ。

2007/11/06 10:23
色校、校了。
後はコンセと呼ばれる下版前の最終段階だけだが、
それは東京の印刷所に行かねばならないので
ダイハクリョクにたくす。
ていうか、聞いてないけど、そのように想像。


後は、色校時の朱書きの反映漏れがないか、と
あまりに大きな基本的なパーツ(表紙のタイトルとか)を
なぜか誰もが見過ごしてしまったりするのを
だから新たな気持ちで見直すことくらい。


でも、これが一番難しくて、
校正をしていると、自分がいかに
自分の見たいようにしか物事を見ていないということに
気が付かされる。
自分ではない誰かの視点になって
もう一度誌面を見直すこということが
こんなに難しいのかと我に返らされる。




編集力とは、どれだけ自在に
自分自身の視点のズラせるかということかもしれない。
これは、書き手にも言えることで、
書いている自分でさえ意をついた文章は
もちろん読み手をも驚かせるので、
だからこそ読んでいて面白いのだろう。



ともあれ、後は大迫くんに任せた。
自分がやったものの最後を確認しないのは初めてだけど、
わざわざ東京行ってみるほどの心配もない(ようにしてきたつもり)。
いやあ、でも、発売まで、そして発売しても
ずっと不安なんだけど。


あたしは、刷り上がった誌面をいつの頃からか
見返すことをしなくなった。
だって、どきどきするんだもん(汗)。



話は変わるけど、
つい2〜3日前、あたしは古い恋人と縁を切る決心をした。
憧れて付き合いだして、いつの間にか彼女になって、
振り回されて泣かされて心身疲労気味になったこともあったけど、
でもやっぱり楽しかったのと、人生を豊かにしてくれた。

別れてからも、月に1度は会っていたんだけど、
1年経ち、2年経ち、あたしは彼に会う度に
自分が変わっていくことを感じていたし、
同時に彼の変わらなさに違和感を感じていた。

あたしの存在も彼に逆説的にデメリットとなっている気がするし、
そういうことに彼自身が気が付いていないことにがっかりした。

という話を昨日した。
わかってくれたと思う。
でも、わかるのとできるのは違うってことは
あたし自身にもよくあることなので、
それ以上はなんとも言えない。


いや、この話、隠喩なんだけど。


隠喩という言葉を聞くと、
あたしは必ず『イル・ポスティーノ』のパブロ・ネルーダを思い出し、
南イタリアの青い海に泣きそうになる。
パブロが妻と踊るタンゴは、
『セント・オブ・ウーマン』でアル・パチーノが踊るタンゴと並んで
激しくそして優しく、あたしの心の中にある。
人生の機微の集合が、ひとつの動きで見えるようなタンゴは、
あたしの心をいつもぶるぶると震わせる。

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行きつけの店(ほんまに)。

2007/11/05 11:42
神鋼も快調で、連勝。
すごく、いや、かなり嬉しい。


小沢さん…と絶句した日曜日であったが、
本日(月曜日)返却の『仁義なき戦い』シリーズを
片手に持った教科書『血と抗争 山口組三代目』と
照らし合わせながら何度も繰り返しみて、
相方には絶句された休日でもあった。


前にあたしの友達のsakiが
飲んでばっかり!と苦笑していたので言い訳しておくが、
ぼちぼち食べとんのよ。なんなら言うちゃろうか(仁義弁)。


といっても、あたしと相方は
鮨→お好み焼き→鮨→鮨→お好み焼き→居酒屋→鮨
というバラエティ感のない少ない手札を駆使している。

鮨は東門街の源平北店で、お好み焼きは鯉川筋の一平で、
居酒屋は九条の白雪温酒場。
一平さんはお好み焼きといっても鉄板焼き屋なので、
豚しゃぶ(え?)にエビチリに
昨日のお薦めは生牡蠣のアラカルトなど
まあ1軒で5軒分くらいの奥行きがある。

というわけで、昨夜は、歩いて5分の一平さんで
牡蠣バターとお好みなどなど。
ちなみに昼は相方が作った特製牛肉サンドなど。
あたし、一日料理せず。仁義なき女。



ついでだから言っておくと(誰に?)、
焼肉は鶴参か満月か最近ならポッサムチプで、
焼き鳥は三宮の芙美で、ばってらは新開地の居酒屋丸萬。
餃子は元町駅前の赤萬か商店街横の古屋で、
広東料理は神戸元町別館牡丹園か良友酒家で、
ラーメンは鯉川バス停前の一風堂。めんたいご飯付き。
洋食は新開地の一平でそばは元町駅前の日精。
韓国料理は北新地の喰海で、
キタのおでんは新梅のたこ梅か
ひやしきつねと一緒に北新地の香川。
深夜の焼き鳥は北新地の鳥甚で、
もう1杯のバーボンは堂島のサンボア。
早い時間の待ち合わせはリーガのリーチバーで、
兄さんと話が盛り上がりたいなら、三宮のサードロウ。


って、また飲んでるやん。


こうやって相方と行く店を挙げていくと、
あたし一人の時とは随分と違うことに気が付いた。
ていうか、一人でいける店と二人で行く店は違うってことだけど。


sakiこんなんでええ?
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猫バナ。

2007/11/04 23:07
言うのを忘れていたけど、
というか、言う必要もないようなことなんだけど。


あたしの相棒(猫)は、貰われてきたときに
野良めいた出自の本領を発揮して
あたしと相方を「シャー」「シャー」と威嚇したもんだから、
相方が、「お前はシャーシャー言うて、なめとんかコラ」
となり、名前はそのまま「シャー」となった。


先だってここで書いた『猫のあしあと』の中で
町田康が新たに猫を貰って同居するんだけど、
そのうちの1匹の名前が「シャア」だという。
それも、理由はうちと同じものだった。


あたしは相方に「へへへ」と近寄り、
「作家さんもそんな風に付けるんっすね」
と田中邦衛の槇原ばりの卑屈さで耳打ちしたが、
相方は逆上。
「シャーっちゅうんはワシとこの猫の専売特許なんじゃ。
誰にことわってそんなことしとるんじゃ。
どついてこましたろかー」と叫びながら、
なぜかうちのシャーを追いかけ回していた。
ホワイ? (@西加奈子『ミッキーかしまし』)



さらに、みんなにはどうでもいいことだろうが、
あたしにはどうでも良くないこととして、
次の点を指摘しておく。


町田康さんちの「シャア」はこんな猫で
画像

※『猫のあしあと』の写真です


前にも見せたけどうちの相棒の「シャー」はこんな猫だ。
画像



顔もそっくりやんけ!

ということは、ナカちゃんちの新人「つみれ」も
そっくりということとなる。
画像




ま、ほんと、だからどう?て話なんだけどさ。
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仁義なき祝日。

2007/11/03 13:37
ほぼ色校正が終了。
色校正時の朱書きは不安がいっぱいなので、
どうしても気になる箇所と、
地図や店名などの必要事項だけにアカ入れ。


とかいう感じで、月曜日に残りをすませてひと段落。

ジョニー、宣言してたのに今週いけなくてごめん。





というわけで、栄町の港町酒場でいただいた
いま何より嬉しいプレゼント。
『仁義なき戦い』の1作目を、昨夜帰宅して観た。


梅宮のたっちゃんがヤマケンやないー。
キ、キ、キューピーやないかーっ。



このブログを読んでいる方の中で、
どんだけの人がこの意味がわかるか、
まあ、想像したくもないが。
ようけおったら、嫌やなあ。


あたしの相方も仁義ない人生なので、
『週刊実話』かなにかの別冊の広島特集(広島焼きとか出ないよ)を
持っていて、あたしはよく講義を受けた。


悪魔のキューピーのモデルとなった人物の写真をみて
泣きそうになったことを覚えている。


たっちゃんでもないし、江夏豊でもない。


江夏豊というのに、あぁ『最後の博徒』の方ね。
なんて思う人が少ないことを切望する。



さてはて、1作目は血みどろエグげろのため、
あたしはすすっていたうどんへの欲望が減退した。
みんな、顔が怖すぎるよ(泣)。


ほか、
杉作 J太郎の『仁義なき戦い 浪漫アルバム 』を立ち読みして得た
仁義なき知識などお伝えしたいが、せっかくの祝日・土曜日。
またにして、あたしがいまのところもう少し研究したい
『仁義なき戦い 代理戦争』を観ることにする。



関係ないけど、
二日ほど前に急に書籍を編集したくなり、
来年の発刊予定であたしの欲しい本を作ることに決めた。
まあ、あたしが決めただけで、会社としては決まってないけど。
たぶん、全然違うことがしたくなったんだと思う。

月曜日の会議で企画書を提出する。
編集もやって原稿も全部書こうと思う。


それはそれとして、
ぱたりと止まっていた小説の続きを再開しようと思って
キーボードを叩き始めたら、まったく違う物語を書き始めていた。
たぶん、神戸の雑誌を作っていたので、
いったん神戸から離れたくなったんだと思う。
しばらくこっちを書いてみることにする。
まったく馬鹿らしい話なので、書いていて楽しい。
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お母さんの料理的編集。

2007/11/01 10:38
今日から色校正。

 
入稿時に、かなりばたついて無理かと思ったけど
ダイハクリョク青年がねばってくれたのもあり、
内容の事実確認作業や校閲を通したものを反映したので、
文字通りの「色」をみる校正となる。
後は、全体のレウアウトの流れなど。
 

といっても、地図や店名の統一表記など、
やることは少なくないんだけど。

最初にねばるか、後に回すか。
てことは、
ちょっとした気分で選べるということもあり、
何も考えないと、やっぱり何でも後回しにしたくなる。
みつをじゃないけど、「人間だもの」。


だからこそ、あたしはできるだけ先にやる。
面倒なことこそ、先にやる。


あー、無理かなあ、と思っても、
やっぱり先にやっておく。できる限り。


なぜかというと、事故(間違い等のトラブル)を防ぐため。
そして、その方が、
完成度が高いものができると経験的に知っているからだ。



例えば、ちらし寿司を作るのに、
下準備で時間もなくてちょっと徹夜したり無理したけど、
海老はきちんと背わた取って、サヤエンドウも筋取って、
高野豆腐のためのダシも丁寧にとってさましておく。
卵も、固まりはのぞいて、なめらかに溶いたものを
低温で薄く焼き上げてゆく。


そういうことをしておくと、
ご飯と酢飯をササッと混ぜた後は、
ゆとりを持った気持ちで盛りつけにのぞめるので、
やっぱりそうした気持ちを反映した優しい盛りつけになる。

そんな料理は、見ているだけで幸せになれるし、
食べるとあたたかい気持ちになれる。
人生に、ちょっとした幸せを与えてくれる気分にもなる。


あたしが今回目指している本も
そういう本なのだ。


ばたばたどたどたと時間に追い立てられて
後で背わたを取ろうととりあえず茹でた海老。
もちろん背わたはうまく取れないし、
苦いのが残るし、身もボロボロになる。
卵も強火でがさっと焼き上げれば
分厚くもっさりとした形状で表面は焦げてる上に、
中が火が通りすぎてぼそぼそになってしまう。


そんな具を酢飯の上にいくら時間をかけて盛りつけしても、
全然美味しそうじゃないし、食べるとバランスが悪い。

ふと気が付けば、酢飯の酢の砂糖の量を間違えていて
ご飯までまずかったりする。

でも、お客さんに出さなきゃいけない。
その日も商売があるから。
お客さんは、そんなもの食べさせられて
その日一日不機嫌になる。イライラする。
作り手の、不幸のおすそわけ。


あたしは思うんだけど、
職人が作るものは職人の皿で、
お母さんが作るものは、母親の味なんだから、
職人の段取りとは違うけど、
お母さんならではの手際の良さがそこにはあるはずで、
分厚い卵焼きはかえって美味しそうと思えるはずだ。
だから、そんなちらし寿司を作ればいいのに、って。


職人の皿を目指した材料と、お母さんの味では、
盛りつけるためのお皿も食べ手の気持ちも、
何もかも違うんだから。


今日のブログは、
ある限定した人たちに向けての
あたしからのメッセージなんだけど、わかってくれるかな。
いや、自分でも何書いているのか、いまいち不明なので
それは無理かもしれない。


近所で評判のお料理上手のお母さんは、
職人をもうならせる肉じゃがや豚汁を作りました。
お母さんの盛りつけは、なんだかばくっとしているけれど、
食べるとじんわり広がる味わいに、なぜか泣けてきます。

実はお母さんの使う醤油は、
椎茸や昆布があらかじめ漬け込まれていて、
みりんもちょっと高いけど、自然な甘みを利用した
とても優しい味なのです。

職人さんの使う醤油やみりんも、もちろん高級なんだけど、
そゆのとはまた違う。
砂糖も三温糖で、もそっとしてるんだけど、
それが味、みたいな感じでね。


あたしは、そういう雑誌もすごく好きだ。
いや、そういう雑誌の方が好きかもしれない。
お母さんのプロみたいになって欲しいな。
最近の料理を見ていると、そう思う。

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