いや、ほんのちょっとだけ。

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zoom RSS 黒川博行さんへのラブレター(解説)北新地前夜祭。

<<   作成日時 : 2007/07/21 12:11   >>

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140Bブログに書いたように、
この秋に文庫化される黒川博行さんの『暗礁』の
解説をかかせてもらうことになった。
画像

暗礁

昨夜は、版元の幻冬舎モリシタさん仕切りで、
黒川さんと装丁家の多田和博さんとで北新地。
そこに混ぜていただく。

出版関係の方なら多田和博さんの名前は
もちろん知っているだろうけど、
本好きの人ならカバーの裏でお名前を見たことが
あるだろうと思う。
というよりも、本屋に行ったことがあるなら
必ず既に知っているはずなのだ。
黒川博行さんの作品はもとより、
高村薫さんの作品のほとんども多田さんの仕事で、
いや、天童荒太『永遠の仔』や横山秀夫『半落ち』や
『ブラック・ジャック』だって…とキリがないのだが。
大げさではなく、
小説の7割は多田仕事なんじゃないかとすら思う。

仕事も素晴らしいが、
とにかく、なんて人がいいのだろう、という方だった。
ハシゴ先のママから、
人が良すぎることを真剣に心配されていて
怒られそうですらあった。
ことに、逆ギレしそうな人の良さ。
終始冗談ばかり飛ばしておられたが、
丁寧で強いデザインが生まれるのがわかる、
真面目なクリエイターだとつくづく感心させられた。

あたしは、モノを作る人間は
真面目ということが一番重要だと思っている。
少し難しいが、真面目なだけでは、真面目にはなれない。
人生を真面目に生きようとすると、
踏み外したり横道に逸れたり、
そこからまた戻ってもがいたりしないといけないが、
そういう意味での真面目さが
多田さんや黒川さんから密かに見え隠れしていて、
あたしは思わず頭が垂れた。
わかりきっているモリシタさんはニコニコと笑っていた。


序盤は上通りの[喰海]で
キンキの甘辛煮付けや魚のジョンや
ホルモンチゲをマッコリで次々平らげていきながら、
三人の話に驚愕。
え、当然、打つ話ですから。
書けないにもほどがある話ばかりであったが、
ふごふごと頷いているあたしに、
「青山さんな、結婚するなら博打打ちの男に限るで。
博打やるには悪い男はおらん」
と、黒川さんは真剣に言う。
これは負けの美学の深い話であるのだが、
「ていうか、もうしてしまいましたやーん。
人生の博打やってる男やから、まあええ?」と
心の中で自問自答した。

[喰海]はもちろんのように
旨い旨いとご機嫌を生んで、
店主ご兄弟に心よりの感謝。
エビもかなりたまらんかった。

当然のようにパパ・ヘミングウェイの中野ママに会いにいき、
船大工のハコママにもご紹介いただく。

あたしは、黒川博行さんの小説の会話が大好きだが、
同じくらい大好物なのは、黒川さんの歌だ。
ブルース、演歌と幅広いがどれもがグッときまくる。
歌っていないときもスナックに同化して
歌っているように笑う。その笑顔も大好きだ。

昨夜の一発目は「島人ぬ宝」。

また、惚れた。


昨夜、観なければいけない映画や
読まずにはいられない本を教えていただいたが、
「送りますよ」というモリシタさんに
「そんな話聞いたら待てません。すぐ買いますぅ」と
興奮したのがこれだ。
画像

反転―闇社会の守護神と呼ばれて


あたしの友人・知人にも大至急、読んでもらいたい。
読まないと、一緒に遊ばないよ、という本みたいです。
黒川博行さんが、ここしばらくで一番すごい、と絶賛されてました。
許永中・バブルなんてあたりに反応した方も、もれなくどうぞ。

悪いことしたヤツのことを書いてる本はようけある。
でも、自分がやった悪いことをこんなに書いてる本もない。
それがすごい。

だそうだ。
暗礁

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
あおやまさーん。凄い。凄いです。
さらりと「解説を書かせてもらうことになった」
なんて、もううううカッコ良すぎますやん。文筆家にとって、小説の解説を書くことほど、誇りに思えることはないのではないでしょうか?
解説は装丁と同じく小説の顔。黒川氏がどれほどあおやまさんを好きで、信頼しているかってことの証明だと思います。黒川氏の写真を拝見するたび、あの風貌、ただならぬ色気にときめいておりました。博打打ち無頼派作家ということでは東の伊集院静氏か、
西の黒川博行氏(いやちがったら、ごめんなさい)ではありますまいか?
それにしても、あおやまさんが結婚された方は、世界一ロマンティックな博打打ちですもんね〜。あおやまさんがN木賞、あるいは、A川賞を受賞したあかつきにはその5作目あたりの新刊で、解説書かせてもらえれば、わたし、最高に幸せやねんけどな。
あっ、良子ママお元気でしたか?今度パパヘミにも一緒に行きたいですね〜。

女帝目指す松澤です
2007/07/22 10:15
松澤さん、またまたご褒美みたいなコメントをありがとうございますっ。
それよか、著書も多数お持ちの松澤さんに、そんな風におっしゃられるのは恐れおおいのですが、ええ、ええ、そりゃあー光栄でございます。ごっつええご褒美もらった気分で、もう解説を書かなくても今の気分だけで満足なくらいです(えっ・笑)。

黒川さんって、本当に、男前なんですよ。なんていうか、やらしい感じのないおっとこまえで、根っからばくち打ちの体質がまた味で。おっしゃる通り、西の黒川博行に違いないと確信しとります。いやはや。

思うに、たぶん、解説のプレゼントは、私がしつこくまとわりつき好き好きと言い続けた結果、もうわかったから1回くらいボトル入れとくわ、という感じなのだと恐縮しております。

それでも、私にとってはリシャール級のボトルが入った感じで、一生飲まずに大事にしますーと思っております(笑)。
あおやま
2007/07/22 16:38
黒川さんの奥さまは日本画家の方なのですが、またまた素敵な人で、別嬪さんやのに天然ボケでむちゃくちゃ麻雀が強い。二人が出会ったのは雀荘で、偶然に同じ美大だとわかったってエピソードですから。松澤さんも絶対に好きになると思います。黒川さんはすごい奥さんを愛していて、新地のママさんもみんなそれを知っていてそれを隠しもしなくて、そういうのって、ええ感じ過ぎませんっ。

すいません、興奮しました(笑)。

中野さん、よくご存じなんですね? さすがっ。相変わらず、美人な上に博学で
光り輝いておられました。あ、ただ、ハナちゃん(犬)がこないだ亡くなったそうです…。

ていうか、長いコメント返しで失礼しました。あー、興奮した(笑)。
あおやま
2007/07/22 16:40
きゃあああ。
青山さん。黒川さんと奥さまのお話を伺って、
またもや興奮してしまいまいた。
奥さまが日本画家でいらっしゃるなんて。さらに美人で天然(ああ、好き)そして、お二人の出会いの場が雀荘だなんて、もうううううーっカッコ良すぎます。
「愛妻家、博打打ち、小説家」って最高のオトコの3種の神器が揃ってはります〜。
そういえば色川さんも大好きな小説家でしたが、あの方も並外れた愛妻家でしたもんね〜。
興奮の松澤
2007/07/22 23:15
ハナちゃん亡くなったんですか?知りませんでした。
良子さんは10年前ぐらいから知っていますが、もう1年近くは行ってません。でも、仲のいい友人たちや大好きなライターさんや新聞記者、代理店関係、小説家な人たちが、必ずといっていいほど、別々にパパヘミに行っていて、「えっ、実はあんたも?」ってなるのがあの店の凄いところですよね。ほんとに良子さんはいつ会っても光り輝いていて、ロックなウィッグをつけておられたり、もう最高です。あのお肌の美しさはタダモノではないっ。いつも「どんな化粧品使ってはるんですか?」とお聞きしても
「大したもん使ってないよ」とはぐらかされております・・。
そういえばコメント長く書きすぎて500字まで!とお仕置きされました(笑)このへんで。残りの積もる話はまた次回会ったときにねっ!!
あああ、すぐにでもあおやまさんに会って話したい。話まくりたいっ!
再びのマツザワ
2007/07/22 23:16
松澤さん、中野さんのあのシャインなお肌は謎多き北新地でもかなりの深度で深い謎だと、わたくしも思うものであります(笑)。でも、松澤さんだって、ふだん振りまいてるオーラはじめ、すごい謎ですけどー! 
さてはて、「500字」では何も書けへんっちゅうねん、と私も突っ込んでしまいました。二人とも当たり前のように、好き放題に何段も使いますのにねー(笑)。
あおやま
2007/07/23 10:12

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黒川博行さんへのラブレター(解説)北新地前夜祭。 いや、ほんのちょっとだけ。/BIGLOBEウェブリブログ
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